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マツダスタジアムの座席表(内野・外野)や席番号・数は?おすすめ席の料金も

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マツダスタジアムは、1957年に建設され、2009年に取り壊された広島市民球場に代わる施設として作られました。

正式名は「MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島」といいます。

プロ野球セリーグの広島カープの本拠地ですよね。

2018年も、広島カープがリーグ首位独走中ということもあり、プレーオフ(クライマックスシリーズ)でも使用されそうです。

クライマックスシリーズを勝つと日本シリーズの舞台となります。

マツダスタジアムは、建築物としても注目されています。

日本の休場の中で屈指の集客をしていることでも注目されているマツダスタジアムは、建築物としても広いろな工夫をされて作られているんです。

今回は、マツダスタジアムの座席表や料金等を確認しつつ、建築物としての見どころ等についても触れてみたいと思います。

1.マツダスタジアムの座席図と座席表

マツダスタジアムの座席図の画像

マツダスタジアムの座席は、システマチックに区分されています。

上の座席図を見ると、座席の種類がたくさんあって複雑に見えますね。

しかし、下の座席表と照らし合わせて見ると分かりやすくなりますよ(^^)

図中の丸番号は下の座席表の丸数字と対応しています。

①正面砂かぶり席 ⑪カープパフォーマンスA ㉑ラグジュアリーフロア
②内野砂かぶり席 ⑫カープパフォーマンスB ㉒パーティーフロア
③SS指定席 ⑬ビジターパフォーマンス ㉓パーティーデッキ内野
④S指定席 ⑭内野自由席 ㉔パーティーデッキ外野
⑤内野指定席A ⑮テラスシート ㉕スポーツバー
⑥内野指定席B ⑯ゲートブリッジ ㉖びっくりテラス
⑦スカイシート ⑰鯉桟敷 ㉗パーティーグリル
⑧外野砂かぶり席 ⑱プレミアムテラス ㉘ちょっとびっくりテラス
⑨シート寝ソベリア ⑲コージーテラス ㉙車椅子席
⑩外野指定席 ⑳パーティーベランダ
一般席
①正面砂かぶり席
マツダスタジアムの正面砂かぶり席の画像
座席数=160
席料金=8000円
グラウンドより低い位置にあります。
ベンチにいる選手とほぼ同じ目線ですね。
場所はベンチの真ん中寄りの隣です。
一塁側と三塁側の両方にあります。
はっきり言って一番すごい席ですね。
お値段もかなりしますが、いつか座ってみたいです。

②内野砂かぶり席
マツダスタジアムの内野砂かぶり席の画像
座席数=340
席料金=6000円
内野砂かぶり席は、甲子園でいうアルプス席とグラウンドの間にあります。
高校野球の場合、試合後に選手が応援団に整列してお礼するすぐ目の前くらいですね。
正面砂かぶり席ほど低くありませんが、ちょうどグラウンドと同じくらいの高さです。
ファウルの打球が頻繁に飛んでくる位置なので迫力満点ですよ。

③SS指定席
マツダスタジアムのSS指定席の画像
座席数=600
席料金=4700円
SS指定席は、テレビ中継で正面に移る席ですね。
バックネット裏なので、ピッチャーの投げる球や配球、バッターの見逃した時の表情まで鮮明に見えます。
試合を落ち着いてじっくりみたい方には最適です。
テレビに映るという面でもちょっと嬉しいかもしれません(^^)

④S指定席
マツダスタジアムのS指定席の画像
座席数=700
席料金=4100円
S指定席は、SS指定席の両側にあります。
本塁と一塁あるいは三塁までの間ですね。
少し横に振っていますが、フィールド全景を常に視界にいれながら観戦できる点ではSS指定席と同等の視認性があります。
違う点はピッチャーの投球がストライクかどうか分かりにくいところと、テレビに映らないところです(^^)

⑤内野指定席A
マツダスタジアムの内野指定席Aから見たグラウンドの画像
座席数=6000
席料金=3600円
内野指定席Aは、甲子園でいうアルプス席の位置です。
外野のファウルゾーンですね。
イメージしている内野席とは違う可能性あるので、注意してください。

⑥内野指定席B
マツダスタジアムの内野指定席Bの画像
座席数=630
席料金=3000円
内野指定席Bは三塁側の内野指定席Aとレフトポールの間にあります。ライト側にはありません。
座席名に「内野」とつきますが、外野席に近いです。

⑦スカイシート
マツダスタジアムのスカイシートの画像
座席数=900
席料金=3000円
スカイシートは、内野の二階席がせり出した部分です。
構造的にはキャンチレバー(片持ち梁)と言って、柱なしで文字通り宙に浮かせている感じになります。
独特の浮遊感が楽しめますよ。

⑧外野砂かぶり席
マツダスタジアムの外野砂かぶり席の画像
座席数=160
席料金=4000円
外野砂かぶり席は独特ですね。
外野の両サイドのポール際フェアゾーンのスタンドにひときわ低い部分があります。
外野の頭を超える長打を処理しようと選手が必死にボールを追いかけてくるところが間近にみられ大迫力です。

⑨シート寝ソベリア
マツダスタジアムのシート寝ソベリアの画像
人数=2人まで
テーブル数=39
料金=7000円
シート寝ソベリアは、寝そべって観戦する座席です。
センターバックスクリーンの隣ですので、高みの見物といった感じですね。
リラックスして途中で寝ちゃうかもしれません。
カップルで利用すると楽しそうです。

⑩外野指定席
マツダスタジアムの外野指定席からの景色の画像
座席数=3900
席料金=2100円
外野指定席はシンプルに野球観戦をするのに最適な座席だと言われています。
外野席ですが、意外と内野のプレーもしっかり見えますし、何より価格が安いです。
東京ドームなどと比べて座席の前後のスペースもゆったりしていてリラックスできます。

⑪カープパフォーマンス席A
カープパフォーマンス席を下から見たところの画像
座席数=200
席料金=2000円
カープパフォーマンスAは、マツダスタジアムのシンボル的な座席になります。
独立して高い位置にあるスタンドで、前のせり出した部分がAで、後ろの部分がBです。

⑫カープパフォーマンス席B
マツダスタジアムのカープパフォーマンス席の臨場感のある音が伝わる画像
座席数=1100
席料金=1900円
カープパフォーマンス席の後ろ部分です。

⑬ビジターパフォーマンス席
マツダスタジアムのビジターパファーマンス席の画像
座席数=1670
席料金=1900円
ビジターパフォーマンス席もカープパフォーマンス席同様に飛び出した作りになったスタンドです。
地上約21メートルということで、普通の建物でいうと7階の高さですね。
ビジターチームの応援に利用されますが、優勝が決まる試合など圧倒的にカープファンが多い場合はカープファンも陣取る事があります。

⑭内野自由席
マツダスタジアム内野自由席からの長めの画像
座席数=6500
料金=大人1700円/小人800円
内野自由席は、内野スタンドの二階部分です。
自由席なので、どの位置に座ってもOKです(^^)
かなり高い位置での観戦になるので、全体を俯瞰的に見られて良いですよ。
立ち見席もあります。
比較的若い人が多いですかね。

グループ席
⑮テラスシート
マツダスタジアムのテラスシートのテーブル画像
5人掛け
テーブル数=26
料金=22500円6人掛け
テーブル数=26
料金=27000円

7人掛け
テーブル数=22
料金=31500円

二階席の最前列で、テーブルと椅子が用意されています。
観戦しながら食事や飲み物が楽しめます。

⑯ゲートブリッジ
マツダスタジアムのゲートブリッジの画像
人数=6人まで
テーブル数=10
料金=21000円
ゲートブリッジは幅広の通路で、グループでの観戦が楽しめます。
フードプレート付きプランは1テーブル25000円です。

⑰鯉桟敷
マツダスタジアムの鯉桟敷の画像
人数=8人まで
テーブル数=9
料金=36000円
鯉桟敷(こいさじき)は、畳と机の席で、掘りごたつになっているので正座やあぐらだけでなくテーブル席としても使えます。
飲み物や食事をテーブルに置いて野球観戦・・・
いつかやってみたいです。

⑱プレミアムテラス
マツダスタジアムのプレミアムテラスの画像
人数=8人まで
テーブル数=25
料金=36000円
プレミアムテラスは、外野二階席の最前列にあるテーブル席です。
高さ的には外野スタンド上段部に近いですが、せり出している分グラウンドが近く、覆いかぶさっているように感じます。

⑲コージーテラス
マツダスタジアムのコージーテラスの画像
人数=7人まで
テーブル数=24
料金=28000円
コージーテラスは、プレミアムテラスの一段上です。
大人数で観戦が楽しめます。
さらに上はコンコースです。
コージーテラスの増設によってコンコースが狭くなってしまったと残念に思う人もいるんですよね。
マツダスタジアムのプレミアムテラス・コージーテラス・コンコースの画像
グラウンド側がプレミアムテラス、真ん中がコージーテラス、一番外側がコンコースです。
コンコースは、狭くなったとはいえ、通路としてはゆったりしている感じです。

パーティ席
⑳パーティーベランダ
マツダスタジアムのパーティーベランダの画像
人数=150人まで
料金=450000円
パーティベランダは、レフトスタンドの砂かぶり席の上部です。
プレミアムテラスが屋根となっていて、雨の日でも濡れずに楽しめます。
料理は別途人数分かかり、企業の懇親会や結婚式二次会などに利用される事が多いです。
奥まっているため、後ろの方は試合が見にくいですが、天井からテレビモニターがセットしてあるため、試合の状況を確認する事ができます。
マツダスタジアムのパーティーベランダの奥の方の画像
いい場面ではグラウンド側に移動して試合に集中することもできますね。

㉑ラグジュアリーフロア
マツダスタジアムのラグジュアリーフロアの画像
人数=50人まで
料金=210000円
ラグジュアリーフロアは、球場の座席とは思えないしつらえをしています。
レストランのようなクッションの効いた席でくつろぎながら観戦できます。

㉒パーティフロア
マツダスタジアムのパーティーフロアの画像
貸切時
人数=200人まで(7ブロック使用)
料金=780000円パーティーフロア(大)
人数=30人まで(4ブロック使用)
料金=120000円パーティフロア(小)
人数=25人まで(3ブロック使用)
料金=100000円
マツダスタジアムの内野スタンドは三層になっています。
その二層目がパーティフロアです。
屋根があるため雨の日でも濡れません。
利用人数に応じて使用する範囲が変わります。

㉓パーティデッキ(内野)
マツダスタジアムのパーティーデッキ内野の画像
人数=25人まで
料金=90000円
パーティデッキ内野は、内野スタンドと外野スタンドの境目です。
ポールを巻いて入るホームランや際どいファールを間近で見られるかもしれません。
テーブル席になっていて、食事や飲み物も楽しめます。

㉔パーティデッキ(外野)
マツダスタジアムのパーティーデッキ外野の画像
人数=20人まで
料金=70000円
パーティデッキ外野は、左中間の深いところの二階席です。
当初は個人客用の座席でしたが、2013年に団体席用にリニューアルされました。

㉕スポーツバー
マツダスタジアムの変化のある内装画像
人数=40人まで
料金=160000円
スポーツバーはライトスタンドの下にあります。
屋根の勾配(傾き)は、スタンドの角度だったんですね。
マツダスタジアムのライトスタンド下にあるスポーツバー外部の画像
レフトの同じ位置には砂かぶり席があります。
構造的には左右同じ感じですね。

㉖びっくりテラス
マツダスタジアムのびっくりテラスの画像
貸切時
人数=100人まで(全3段視用)
料金=350000円びっくりテラス(大)
人数=50人まで(1・2段目視用)
料金=190000円びっくりテラス(小)
人数=40人まで(3段目視用)
料金=160000円
野球場のスタンドでバーベキューができるなんてびっくりですよね(^^)
「エバラ黄金のたれ」が提供するバーベキューパーティスペースです。
大人数での企画に最適ですね。

㉗パーティーグリル
マツダスタジアムのパーティーグリルの画像
人数=30人まで
料金=120000円
パーティグリルは、野球場で焼肉が食べられる「びっくりテラス」が好評だったことから、2013年に設置されました。
もとは「ウッドデッキテラス」があった場所です。

㉘ちょっとびっくりテラス
マツダスタジアムのちょっとびっくりテラスの画像
ちょっとびっくりテラス(大)
人数=30人まで
料金=120000円ちょっとびっくりテラス(小)
人数=25人まで
料金=100000円
ちょっとびっくりテラスは、「びっくりテラス」が人気すぎて席が取れないという意見を取り入れ、2013年に設置されました。
もとはウッドデッキテラスがあった場所です。
隣接した上段にあるパーティグリルと同じく好評となっています。

車椅子席
㉙車椅子席
マツダスタジアムの車椅子席の画像
正面砂かぶり席
座席数=1
席料金=5000円内野1塁側
座席数=67
席料金=2500円内野3塁側
座席数=37席料金=2500円

外野(ライト側・ライト側共)
座席数=30席料金=1500円

カープパフォーマンス
座席数=3
料金=1500円

ビジターパフォーマンス
座席数=4
席料金=1500円

マツダスタジアムには車椅子席がいたるところに設けられています。
非常に親切な設計ですよね。
通路も広いし、バリヤフリーに配慮されていて好感持てます。
介助する人のこともしっかりと考えられているんですね。
マツダスタジアムの車椅子席の介助者に配慮する看板画像
さりげないところにもカープ坊やのデザインが入っていてニクいです。

 


座席の割まで見える詳細の座席表は、広島カープのホームページに掲載されています。

PDF形式でダウンロードできるようになっているので、綺麗な画像でプリントアウトもできますよ。

広島カープのホームページの画像

 

2.マツダスタジアムの収容人数は?

マツダスタジアムの満員のスタンドの画像

マツダスタジアムの収容人数は33,000人です。

他のスタジアムはどうなのか確認してみましょう。

多い順に掲載しますね。

球場名 使用球団 収容人数
阪神甲子園球場 阪神タイガース 47508人
東京ドーム 読売ジャイアンツ 45600人
札幌ドーム 北海道日本ハムファイターズ 42270人
福岡ドーム 福岡ソフトバンクホームス 38585人
ナゴヤドーム 中日ドラゴンズ 36700人
京セラドーム オリックスバッファローズ 36146人
メットライフドーム 埼玉西武ライオンズ 33556人
マツダスタジアム 広島カープ 33000人
明治神宮球場 東京ヤクルトスワローズ 31828人
koboパーク宮城 東北楽天ゴールデンイーグルス 30508人
ZOZOマリンスタジアム 千葉ロッテマリーンズ 30119人
横浜スタジアム 横浜DeNAベイスターズ 30000人

 

収容人数は上から8番目ということで、多くないんですよね。

それでも集客ナンバーワンということで、その秘密に迫ってみました。

その前に、基本情報を確認しておきましょう。

3.マツダスタジアムのおすすめ席と料金

マツダスタジアムの外野席からの風景画像

おすすめ席を用途別に紹介します。

①試合に集中したい場合のおすすめ「内野指定席A」

マツダスタジアムの内野指定席Aからの眺め画像

内野指定席はファウルゾーンの外側にある席で、外野よりも近くにあることと斜め横から俯瞰的に見るので、試合の様子も見やすいです。

応援の音が激しいのは主にパフォーマンス席で、内野指定席Aはちょうど良いくらいの音量になりますから、試合を集中して観るのに向いている座席だといえますね。

②とにかく球場を楽しみたい場合は「カープパフォーマンス席」

マツダスタジアムのかーぷぱふぉーまんすせきAからの眺め画像

マツダスタジアムを象徴する座席であるカープパフォーマンス席は、この球場の目玉ですし、なかなか体験できないような感覚を味わうことができます。

下でも紹介しますが、視覚と聴覚、触覚に同時に作用する現象が味わえます。

熱烈な応援団による大音量の応援の中に入って、一体感を楽しんでください。

より野球の試合を楽しむために、携帯ラジオを聴きながら観戦することをお勧めします(^^)

イヤホンを左耳にさし、右耳では球場の生音を聴くなんて、贅沢な観戦の仕方ですよね。

マツダスタジアムには他にも「砂かぶり席」や「寝ソベリア」、「びっくりテラス」等の面白い座席がたくさんあります。

何度か行ってみて、雰囲気に慣れた頃にいろんな席を試して見るよいいと思います。

大人数で訪れる場合は、グループ席やパーティー席等を予約するのも楽しいですよ。

4.マツダスタジアムの建築物としての面白さ・人気の秘密も

マツダスタジアムの象徴「カープパフォーマンス席」の画像

マツダスタジアムは環境デザイン研究所(東京)の仙田満さんが設計しました。

↓建築家・仙田滿さん(環境デザイン研究所主宰)
仙田滿のスーツ姿の画像

仙田満さんはマツダスタジアム以外にも多数の作品を作っている建築家です。

作品はおもに中部地域の公共施設を中心に、全国各地にあります。

仙田氏は、子供を対象にした公園の遊具の設計をやっていた経験を活かして、子供目線の楽しさの追求に関する研究をしてきたそうです。

大学の教授時代には、学生におもちゃを作らせ、実際に子供たちに遊んでもらうという実習をおこないました。

大人が見ればよく考えられた楽しいおもちゃでも、子供には楽しんで遊ばれるものやすぐに飽きられてしまうもの、見向きもされないものなどさまざまだったんだとか。

マツダスタジアムの設計には、そうした研究を活かし、人間が本能的に楽しいと感じる要素がいたるところに取り入れられているんです。

その要素とは、「遊環構造」とよばれ、以下の7つがあります。

 

①回遊性(循環性)があること

マツダスタジアムの回遊性・循環性がわかる通路の画像

「回遊性(循環性)がある」とは、ぐるぐる回れるということです。

住宅でも非常に重要な要素といえますが、「行き止まりがない」ということが大切で、立ち止まることなく動き続けることができるように工夫すると、空間がより豊かになります。

行き止まりの多い施設等は、自然と人が離れてしまうと言われていますね。

人の楽しみの感覚に訴えかける要素なんですね。

②導線が複数あり変化のある連続したものであること

マツダスタジアムの変化のある内装画像

回遊性があっても、無機質で画一的な空間が続いているだけでは楽しくありませんよね。

マツダスタジアムの空間はどの場所もあえて統一した仕上げとせずに、街のようにセクションによって雰囲気も見た目も違っています。

空間の変化が人を飽きさせず、常にひきつけているということです。

③象徴となるオブジェクトやスペースがあること

マツダスタジアムのシンボル「パフォーマンス席」の画像

公園に、大きなタコの形をしたコンクリート製の丘の遊具や、大人も遊べるような大きなジャングルジムなど、目玉となるような遊具があると人がたくさん集まります。

レジャー施設にも、そうしたシンボリックな空間やモノ(オブジェクト)があると人が集まると言われています。

マツダスタジアムには、「カープパフォーマンス席」「ビジターパフォーマンス席」という、一般スタンドに覆いかぶさるようにせり出たスペースがあります。

実際にパフォーマンス席に行ってみると、浮遊感があり、目に見える風景や聞こえる音が異次元な感じで、ちょっと怖いほどなんです。

このパフォーマンス席はまちがいなくマツダスタジアムの象徴ですね。

④複数の感覚器官に同時にうったえる現象があること

マツダスタジアムのカープパフォーマンス席の臨場感のある音が伝わる画像

複数の感覚器官に同時にうったえる現象とは、上述したカープパフォーマンス席での体験そのものです。

一般席にせり出した場所から見る球場内の風景は、自分が宙に浮いている感覚に近く、試合のシーンが目の前に迫ってくるような、他の球場では味わえない感覚です。

また音も、後部にある看板と両サイドの反射板によって、音が中央部に集まるように設計されています。

それにより、視覚と聴覚に同時にうったえる現象を味わえるんです。

さらに、振動によって触覚にもうったえます(^^)

こいった感覚を揺るがされる体験を、「めまい体験」と呼ぶそうです。

⑤動線にショートカット(近道)を含むこと

マツダスタジアムの動線が複数あるのが分かる画像

回遊性があり、変化をもたせた空間とすることで飽きのこない施設となると言いましたが、もうひとつそこに追加する要素があります。

それは、ショートカット(近道)です。

大きな施設の場合、中で歩く距離が長くなりますよね。

建物内の構成によって、いちいち遠回りしなければ目的地に行けないのでは大変です。

大型北欧家具販売店のIKEAでは導線を巧みに長くすることで効率よく買い物をさせるようにしていますが、実は近道もできるんです。

トイレに行きたい場合など便利です(^^)

マツダスタジアムには、近道というか、別の道がたくさんあり、どういうふうに歩いていても目的地に早くたどり着けるほどです。

②とかぶる部分ですが、飽きさせない工夫ですね。

⑥一定の割合の広場があること

マツダスタジアムの通路にある広場の画像

導線が複数あるということを上述しましたが、ただ単にたくさんの道があるだけでなく、休憩したりちょっと立ち止まって人間観察できる場所を設けてあります。

広場ですね。

コミュニティセンターにあるホール前の「ホワイエ」などもそういった空間です。

マツダスタジアムには適度な感覚で広場が設けられてあり、こういう空間も視覚的な変化をもたらしてくれています。

⑦外からも内側の雰囲気が分かること

マツダスタジアムの外部から中を見た所の画像

マツダスタジアムは厚い壁に覆われていません。

どちらかというと、通気性が良いというか、たくさんの穴が空いていて外側(街)と内側が繋がっているような感じになっています。

外からも中の雰囲気がわかるんです。

もちろんグラウンド全体を見渡せるようなことはありませんが、試合の雰囲気が外にも漏れ伝わる感じです。

これは、マツダスタジアムが広島の街にある単なる施設という存在を超えて、街と有機的に一体となる「家」のような存在にまで広がりを持っているということを意味しています。

設計者の仙田満さんは、建築は広がりを持つべきという考え方を持っています。

単なる建物ではなく、他のより広い意味を持った存在でなければならないということですね。

マツダスタジアムはまさに、単なる野球場ではなく、多くの人がそれぞれの楽しみ方を求めて集まってくるテーマパークだと言えます。

地域との一体感を表現するのは、上述した多孔質な構造だけでなく、その平面計画においても工夫が見られます。

野球場といえば、たいてい平面図は丸に近い形をしていますよね。

マツダスタジアムは、左右の外野スタンドが違う形をしていて非対称です。

これは、ライトスタンドが比較的小さめに設計されているのに対し、レフトスタンド(北側)は街に開くように広く作られ、ゆったりめになっています。

また、パーティフロアやグループ席など細かくセクション分けされていて、お客さんの多くの形態に対応しています。

その得意な形が見た目にも楽しく、魅力の一つとなっているんですね。

5.マツダスタジアムの野球以外の用途

マツダスタジアムは、野球の試合以外の用途も想定して作られました。

①音楽のライブ

2015年11月に、奥田民生さんが『一人股旅スペシャル@マツダスタジアム』というアコースティックライブを行いました。

奥田民生さんは、広島県出身で、1987年にユニコーンのボーカルとしてデビューし、1994年にソロとなったミュージシャンです。

地元愛が強く、また地元民から愛される奥田民生さんは、2004年に当時の広島市民球場でライブを行いました。

2011年には瀬戸内海に浮かぶ宮島にある厳島神社国宝高舞台でもライブをやったことがあります。

それに続いての凱旋ライブでした。

広島カープは広島県民にとって特別な存在です。

昔の広島の子供達は、帰りが遅くなった理由が「カープの応援」である場合は怒られなかったそうですよ(^^)

広島市民球場もまた特別な意味を持つ球場であり、立場を受け継いだマツダスタジアムはやはり特別です。

建築物としても魅了的で、広島県民の心の拠り所としてふさわしいと言われています。

そういう特別な場所でライブができる奥田民生さんて、本当に広島県民に愛されているんですね(^^)

マツダスタジアムはその構造上、密閉性がありません。

そのため、周辺の住宅への騒音問題対策で小さめの音で演奏しなければならないという厳しいきまりがあるんです。

仕方ないことですが、防音性能は低いんですよね。

そうなると一般的なロックバンドでは開催するのは難しそうですよね。

開催されるのは、クラシックコンサートや、オペラ・合唱などの生楽器や声楽を基本とした音楽が中心となりそうです。

②社会見学等

マツダスタジアムのグラウンド内のベンチの画像

社会見学や修学旅行等に最適な「 スタジアムツアー」には以下のコースがあります。

 

(1)スタンダードコース(大人1000円/小人500円)

スタンダードコースは、投球練習場やロッカールーム等、なかなか普段は入れない場所を案内してもらえる人気のツアーです。

(2)屋内練習場コース(大人1500円/小人1000円)

屋内練習場コースは、雨天時などに利用される屋内練習場や投球練習場、ロッカールム等をまわります。

(3)バックヤードコース(大人1500円/小人1000円)

バックヤードコースは、ベンチ裏や記者会見室など、かなりディープな場所まで案内してもらえる人気コースです。

(4)試合日コース(大人1000円/小人500円)

試合日コースは、選手通路やロッカールーム、ベンチなど試合前に選手が使用する場所を中心に案内してもらえるコースです。ガイドさんからは球団関係者のみが知る最新の小話なども聞けて超お得です。


ヨシヒロ
以上、今回は広島カープの本拠地、マツダスタジアムを建築物として紹介しました。

非常に複雑でシステマチックに分けられた座席の種類の多さに驚きましたね!

最近の広島カープは空前絶後の強さのため非常に人気があり、チケットが取りにくい状態が続いていますから、本来の目的である試合観戦はそう簡単にできそうにありません。

ですが、上述したように他の楽しみ方もあるんですね。

また、街中にあって周辺環境もショッピング等できて充実してますから、行くだけでも楽しめますよ。

さらに、建築物としての魅力もあるので、訪れて外観を見るだけでも楽しいです。

子供から大人まで、訪れる人を惹きつけてやまないマツダスタジアム、一度行ったらまた行きたいと感じること請け合いです(^^)

広島観光の際にぜひ。






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