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家カフェ注文住宅【2024年11月版】

住宅ローン相談会は銀行や不動産屋以外がおすすめ?【徹底検証】

戸建てでもマンションでも、家を買う時は住宅ローンを組むのが一般的です。
多くの人にとって、住宅ローンを組むのは初めてのイベント。

どんな住宅ローンがあるのか、返済はどんなふうに進むのか分からないことだらけです。
住宅ローンが不安なあまり、住宅購入そのものを躊躇してしまう人もいます。

住宅ローンについての不安や疑問を解決するために役立つのが、各所で行われている「住宅ローン相談会」です。
銀行や不動産会社、ハウスメーカーなどが主催する相談会の多くは無料で、住宅ローンについて学んだり、個別に相談してもらったりすることができます。

少し調べるだけで、様々な場所で住宅ローン相談会が行われていることが分かるでしょう。
しかし、様々な場所で相談会が開催されているため、今度はどこに相談しに行くべきなのかという問題が発生していまいます。

住宅ローン相談会とは?

その名の通り、住宅ローンについて相談できる場所です。
住宅ローンの種類や仕組み、金額、返済方法などについて学んだり、アドバイスを受けたりできます。

相談会にはセミナータイプと個別相談タイプの2種類があり、最初は気軽に参加しやすいセミナータイプに参加してみるのも良いでしょう。
住宅展示場で行われているような、予約なしで参加できるようなものもあります。

ただ、実際に家を購入することが決まり、具体的に金額や期間、タイプなどを決めて行く段階に入ったのならば、個別相談を利用することをおすすめします。

住宅購入は一生に一度あるかないかの一大イベントです。
毎月のローン返済は生活に大きな影響を及ぼします。住宅ローンで失敗しないためには、一度専門家からのアドバイスをもらっておくことが非常に重要です。

住宅ローン相談会の主催は?

住宅ローン相談会を行っているのは主に、金融機関、不動産会社、ハウスメーカー・工務店です。
相談会は無料で行われるのが一般的です。

銀行はお金を貸して、その利子を利益としています。
住宅ローンは銀行の大切な商品の一つ。
商品の説明を無料でしているというのは自然でしょう。
住宅ローンそのものや、融資の金額などについては一番詳しいです。

不動産会社やハウスメーカー・工務店が無料で相談会を行うのは、彼らにとっても住宅ローンが非常に重要な存在だからです。

家を買うにも建てるにも、住宅ローンが組めることがほぼ必須です。
無料の住宅ローン相談会はただの親切ではなく、販促の一貫です。

ハウスメーカーや工務店の本業は建築ですが、不動産会社の本業は仲介です。
住宅ローンの手配や、提携している金融機関の紹介は業務の一環であるともいえるでしょう。

それぞれの主催する住宅ローン相談会の特徴

金融機関の住宅ローン相談会

金融機関の窓口で行うこともあれば、住宅ローンプラザなど専用のスペースで相談にのることもあります。

銀行というと平日しか利用できないというイメージが強いですが、住宅ローン相談会に関しては土日も開催しているのが普通です。
基本的に、ハウスメーカーとの打ち合わせなどは土日に行うことが多いです。
働いている人が購入者となる以上、休みに行ったほうが良いためです。
住宅ローン相談会も同様で、金融機関主催であっても、平日の夕方や土日でも行っています。

金融機関が開く住宅ローン相談会では、審査や書類などの手続きに関することから、住宅ローンの種類と特徴、借入額や金利・返済について、返済シミュレーションなど、住宅ローン全般について聞くことができます。
返済が苦しくなった時どうするかなど、具体的な例についても聞くことができます。

住宅ローンそのものについて知りたい時の相談先としてはうってつけです。

ただし、住宅ローンを商品とする金融機関に相談する以上、その銀行で扱っていないタイプの住宅ローンについて詳しく聞いたり、別の銀行が扱う住宅ローンと比べてそこから一番良いものを選んだりすることはできません。
基本的にすすめられる住宅ローンはその銀行の商品に限られ、シミュレーションも特定の商品を想定したものになります。

不動産会社などが行う住宅ローン相談会

不動産屋やハウスメーカー、工務店は住宅ローンと関係が深いとはいえ、金融のプロではありません。
銀行主催の相談会ほど深い内容は期待できません。
どの程度の内容が聞けるかは担当者次第です。
特に、今の収入でどのぐらいお金が借りられるかなどの情報を知りたければ金融機関の相談会に行ったほうが確実です。

ただ、どのぐらい借りたいか、どの住宅ローンを検討しているかなどが考えているのであれば、不動産会社の開く住宅ローン相談会でも問題ありません。
書類や手続きなどについては不動産会社やハウスメーカーでも十分に詳しく、慣れています。

相談会以外に相談する場所は?

住宅ローンについて相談できるのは、金融機関や不動産会社の主催する相談会だけではありません。

ファイナンシャルプランナー

銀行や不動産会社に所属せず、独立して活動しているファイナンシャルプランナーは、公平な視点で住宅ローンについて相談にのって欲しい時にうってつけの存在です。

相談は有料になりますが、住宅ローンだけでなく、教育費や老後の資金など、長い目で見たお金の計画を考えてくれます。
せっかく住宅ローンを組んで家を買っても、その後の返済で生活や学費が圧迫されるようでは、充実した暮らしとはいえません。

家計の専門家であるファイナンシャルプランナーに相談すれば、住宅ローンについてだけでなく、その後の暮らしについても話ができます。

ただ、ファイナンシャルプランナーでも人によって住宅ローンの理解の深さはそれぞれです。実績や専門分野をチェックして、住宅ローンの相談相手として適切かどうか見極める必要があります。

不動産コンサルタント

不動産コンサルタントには様々な得意分野がありますが、住宅ローンに詳しい不動産コンサルタントならば、住宅ローンの相談相手にはピッタリです。

特に「できるだけお得にローンを借りたい」というならば、第三者の視点から様々な住宅ローンを比較できる不動産コンサルタントは心強い味方です。
銀行や不動産会社の相談では、別々の金融機関の住宅ローンを比べるのは困難です。
相談料はかかりますが、それでも十分な見返りがあります。

ただ、コストパフォーマンスばかり追い求めていると、使いにくい住宅ローンを選んでしまうこともあります。
ネット銀行は低金利ですが、利用にはある程度のパソコン・スマホのスキルや、住宅ローンへの知識が必要です。
低金利の住宅ローンの中には、万が一の時の補償が甘いものもあります。
住宅ローンを選ぶ際は、コストパフォーマンス以外の視点も必要です。

ちなみにファイナンシャルプランナーと不動産コンサルタントの2つに、明確な区別はなく、両方名乗っている人もいます。
大切なのは肩書ではなく、住宅ローンへの十分な知識があるか、相談者への理解があるかです。

住宅ローンの相談に行く時に必要なものは?

相談会では初心者にも分かりやすい解説をしてくれますが、だからといって何の準備もなしに行くのはNGです。

まず、住宅ローンについて考える際にキーとなるのは「いくら借りるか」という点です。
収入の分かる資料は必須です。契約者本人だけでなく、家計に関わる家族全員の収入が分かるようにしましょう。
また、貯蓄がどれだけあるかも関係します。

住宅ローンの金利は、住宅購入費のうち、どれだけ自己資金が占めているかも影響するためです。
さらに、多くの住宅ローンで団体信用生命保険への加入が必要になります。
団信の審査のために、病歴なども明らかにしておきましょう。

また、住宅ローンの借入額を考える際には、家計との収支バランスの視点も欠かせません。
家計簿のような、毎月の収支状況が分かるものがあれば持って行くと良いでしょう。

そしてもっとも重要なのが、住宅ローンに関する基礎知識です。

金融機関の相談会の場合、当然自行の住宅ローンをすすめてきます。
不動産会社やハウスメーカーの場合も、提携している金融機関の住宅ローンをすすめます。

しかし、何の知識のないままでは、このすすめられたローンの良し悪しが分かりません。
他にもっと条件の良いローンがあるにもかかわらず、言われるがままに契約してしまう可能性も高くなります。

第三者の立場である、ファイナンシャルプランナーや不動産コンサルタントに相談しに行く場合も、やはりある程度の知識を蓄えてから相談に挑みたいです。
素人が調べてすぐに分かるようなことをプロに聞くのは、時間とお金の無駄です。

せっかくお金を払って相談するのですから、専門家しかない知識や視点を聞くべきです。

どの住宅ローン相談会へ行くべきかは、内容次第

住宅ローン相談会の主催は様々で、主催者によって得意分野は様々です。
見当違いの相談会に行って時間を無駄にしないためには、目的に合わせた住宅ローン相談会に行くことが大切です。

住宅ローン全般について聞きたいなら、金融機関の話を聞きに行くのが一番です。
住宅ローンを商品として扱っているだけあり、どこよりも詳しく正確な情報が得られます。

すでに物件も金額も決まっているのであれば、後必要なのは手続きや書類に関する情報です。
この場合は、不動産会社やハウスメーカー、工務店などの開いている相談会へ行きましょう。

世の中に数多くある住宅ローンの中から、もっとも良い条件のものをみつけるなら不動産コンサルタントがおすすめです。
別の金融機関の住宅ローン同士を比べられるのは、第三者の立場の強みです。

もし、住宅ローンだけでなく、教育資金や老後の資金など、家計全体についてするならファイナンシャルプランナーへ相談しましょう。

誰に相談する場合でも、相談前に住宅ローンの基本的な部分についてはあらかじめ勉強しておくようにしましょう。
知識を持って挑めば、他人の意見に流されることもなく、貴重な相談時間を無駄にしてしまう心配もありません。

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