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家カフェ注文住宅【2024年11月版】

家事動線の良い間取りで洗濯を時短!洗面所の収納や洗濯スペースの工夫で改善できる?

家事においてもっとも仕事ボリュームが多いとされる洗濯

色んな行程があって、洗濯が1日のスケジュールに大きく影響します。

【洗濯の基本的な行程】

  1. 洗濯機に衣類と洗剤を入れる
  2. 時間設定して運転
  3. 洗い終わったらかごに移して洗濯干場へ移動
  4. 洗濯物を干す
  5. 乾いたら取り込む
  6. たたむ
  7. 仕舞う場所ごとに仕分ける
  8. 収納する

 
洗濯は重労働ですし、時間もかかります。

できるだけ負担が少ないように間取りでカバーできる部分は最初からしておきたいものですよね。

家の間取りを作る際にはリビングやキッチンなどに意識が集中しがちですが、実際に生活が始まってみると「もっと洗濯動線を考えて間取りを作れば良かった」と感じる人が多いんです。

今回は間取り変更による家事動線の改善アイデアを紹介します。

洗濯の時短や負担軽減を目指しましょう。

1.洗濯の家事動線を考慮した家の間取り(実例)

2階に洗濯関連の動線を集中させたSさん宅の間取りを紹介します。

浴室と洗面所が2階間取りの中心にあり、両側に居室を設け、南側に広めのバルコニーがありますね。

コンパクトですが、南側の居室の一部を書斎や通路として使うという潔い使い方をしています。

効率の良い間取りに見えますが、5年間住んでみて感じたことを話していただきました。

①南側の部屋は普段は使わないいため広すぎてもったいない
②寝室と洗濯機のある洗面所が隣接していて夜に洗濯機を回すとうるさい
③洗面所に収納が少ないため洗面所に置く衣類の整理が大変
④外干しと部屋干しの切り替えがやや不便
⑤畳んだ洗濯物を仕舞う場所が色々別れていて片付けに時間がかかる

 

家に概ね満足しているようですが、洗濯に関する部分で不満があることが分かりました。

2.洗濯の家事動線を改善して時短するアイデア

Sさんの洗濯まわりの間取りに関する不満と「こうすればよかった」という意見を取り入れた間取りを紹介します。

↓実際の間取り

↓動線を改善するアイデア

変更点は以下の通りです。

①浴室と洗面所の位置を南側に移動
②洗面所と寝室の間に三方向から使える納戸を設置
③書斎を寝室内に移動
④部屋干しスペースをベランダに出入りしやすい位置へ移動

順番に解説します。

①浴室と洗面所の位置を南側に移動

浴室と洗面所の位置を南側に移動することで、広すぎた南側の部屋が適当な大きさになります。

一般的には、浴室を南側に配置することって少ないですが、南側が使わないスペースであれば浴室を配置して問題ありません。

ケースバイケースですね。

②洗面所と寝室の間に三方向から使える納戸を設置

洗面所と寝室の間に三方から使える納戸を設置することで、洗面所に不足していた収納を増やすことができます。

取り込んでたたんだ洗濯物をすべてここに収納し、朝起きたら着替えて1階へ降りるようにすれば、生活動線全体もシンプルになりますね。

また、夜間に洗濯機を回したり入浴しても、寝室まで音が聞こえにくくなります。

扉を閉めて着替えスペースにもなり、三方から出入りできることで行き止まりもなくなるので、こういう位置に納戸があると大変便利です。

洗濯の動線を良くするには、こういったセントラル収納(収納スペースを中央にまとめて、各部屋に分散させない方法)の考え方が参考になりそうですね。

③書斎を寝室内に移動

南側の部屋にあった書斎を広くなった寝室の奥に移動することで、夜ふと思い立った時にさっと仕事できて便利になります。

机の広さは以前と変わらないため、作業のしやすさには影響ありません。

④部屋干しスペースをベランダに出入りしやすい位置へ移動

朝、一度外に干したけど曇っていて雨になるかもしれないという場合、ピンチハンガーやシャツハンガーにセットした重い洗濯物を外の洗濯竿から部屋干しスペースに運ぶ必要がありますよね。

そんなとき、ベランダへのでは入り口の近くに部屋干しスペースがあると便利です。

Sさん宅はベランダから部屋干しスペースまで少し距離があります。

↓実際の間取り

↓部屋干しスペースの位置を変更

部屋干しスペースにはカウンターを設け、取り込んだ洗濯物の一時置きやたたむ場所として使えます。

カウンター下にアイロンや裁縫道具、ミシンなどをしまえるようにしておけば、便利な家事スペースに。

南側の部屋だったこのスペースは、それなりに広さもあるので子供の遊び場など他用途にも使えるはずです。
 


 

ヨシヒロ
以上、今回は洗濯に関する家事導線の良い家の間取りについてでした。

間取りを検討する際、家の大きさを買えられたら楽ですが、予算や土地の大きさなどが限られているので出来る限り費用が変わらないように工夫することが大事ですね。

今回の例では、平面図としては現在住まわれている間取りの方が整っていて使いやすそうに見えます。

しかし、実際に住んだ後には、間取りによって家事に時間がかかっている部分を、自分たちの生活に合った形にアレンジしたくなるということですね。

実際の事例と、実際に住んでみた後で「こうすればもっと時短になったのに」と思ったという「タラレバ」ってこれから家を建てる人にとってはすごく興味深いですよね。

「他人の失敗から学べる人は天才」だと言われていますが、ぜひ参考にして家事動線の良い家を建ててください。

  • B!