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家カフェ注文住宅【2024年11月版】

積水ハウスの家の外観の特徴は?シャーウッド・シャーメゾン・ビエナの違いも

家を建てる際には間取りはもちろんですが、家の外観にもこだわりたいですよね。

積水ハウスの家にはいくつか種類があります。

テレビCM等でやっている「シャーウッド」が有名ですが、「フレキシブル3階」も注目されているのです。

今回は積水ハウスの家の外観の特徴を紹介します。

気になっている人の多い「シャーウッド」「シャーメゾン」「ビエナ」について見ていきましょう。

 

積水ハウス「シャーウッド」の外観の特徴

「シャーウッド」は、積水ハウスの木造住宅シリーズの商品です。

シャーウッドにはいくつかの種類があります。

特に2012年から採用されているシャーウッド専用外壁材「ベルバーン」の評判が良いですね。

ベルバーンは陶器製のサイディングで、質感の良さと塗替えが不要という触れ込みが人気の理由です。

一般的に、外壁材は15~20年に1度塗り替えや目地(板と板の継ぎ目をジョイントコークで埋めた部分)の交換が必要だと言われています。

足場工事等を含めた塗替え工事は、40坪程度の普通の家の場合、約100万円かかると考えられます。

仮に20年に1度塗り替えるとしたら、年間5万円ずつ貯めていく必要がありますね。

塗り替えが要らないとかなりランニングコストを低く抑えることができそうです(^^)
 

そして、シャーウッドは構造にも特徴があります。

「シャーウッド構法」という構造です。

シャーウッド構法は、木と木の接合部(関節)をピン金物で留める「ドリフトピン工法(=金物工法)」の一種なんですよ。

ドリフトピン工法は、一般的な「仕口・継ぎ手」と比べて耐久性が高く、木の収縮による緩みも発生しにくいという特徴があります。

↓仕口・継ぎ手(材料の端部を加工して組み合わせる)

↓ピン工法のジョイント部分

構造は見えないので外観にはあまり関係ありませんが(^^)

今回は外観にクローズアップしてみますね。

シャーウッドには以下のラインナップがあり、それぞれ外観デザインの特徴が違います。

  • Gravis Stage(グラヴィス・ステージ)
  • Gravis Lian(グラヴィス・リアン)
  • Gravis Villa(グラヴィス・ヴィラ)
  • The Gravis(ザ・グラヴィス)
  • Gravis Bellsa(グラヴィス・ベルサ)
  • 縁の家(ゆかりのいえ)
  • modellare(モデラーレ)
  • ROOMORE(ルーモア)
  • M'axio(マキシオ)
  • IORI(いおり)
  • IORI Architect Line(いおりアーキテクトライン)
  • 里楽(りらく)

Gravis Stage(グラヴィス・ステージ)

「グラヴィス・ステージ」は、大きな煙突状の部分に寄棟屋根とバルコニーが組み合わされたデザインの家です。

この形は、アメリカの建築の巨匠であるフランク・ロイド・ライトが設計した「落水荘」という作品をモチーフにしたものです。

↓落水荘

本物の落水荘は平らな屋根をしていますが、グラヴィス・ステージは寄棟屋根を採用しています。

寄棟屋根とは、長方形の平面の家の場合、四方向に勾配(傾斜)を持つ屋根です。

↓寄棟屋根

一般的に、陸屋根(ろくやね=平らの屋根)や切妻(きりづま=勾配が2方向のシンプルな屋根)屋根よりも、寄棟屋根は雨漏りがしにくいと言われています。

また、屋根の勾配を緩やかにすることで、家の近くからは屋根面が見えず、軒だけが見えるため、平らの板が載っているだけに見えます。

寄棟屋根を採用することで、モダンなデザインと雨仕舞いを両立させていると言えますね。

フランク・ロイド・ライトのファンだけでなく、シャープでモダンなデザインでありながら自然の中に同化するような雰囲気を併せ持ったフォルムが、これから家を建てようとする多くの人に人気があります。

Gravis Lian(グラヴィス・リアン)

「グラヴィス・リアン」は和風のテイストと宙に浮いた箱をイメージさせるデザインの家です。

ファサード(家の正面の目立つ場所)に浮遊感を持たせているところが特徴になります。

1階の壁よりも、2階の壁を外側に出すことで浮遊感が生まれるのです。

安定性に欠けるのではないかと心配になるかもしれませんが、その必要はありません。

出っ張った部分をくっつけるのではなく、梁を外に伸ばす構造とすることで強度を損なうことなく浮遊した感じを出しているので安心ですよ。

↓梁を伸ばすことで持ち出す構造の画像

和の雰囲気とモダンな雰囲気を作る大事な要素に、外壁材があります。

積水ハウスではオリジナル外壁「ベルバーン」を開発していて、このリアンには専用デザイン「クシビキボーダー」を設定しています。

クシビキボーダーは、日本の伝統的な塗り壁の技法である「櫛引(くしびき)」をイメージした細いボーダーを組み合わせたパターンです。

色も「遠州茶」「織部黒」という深みのある専用色で、2種類のアースカラーの展開となっていますね。

Gravis Villa(グラヴィス・ヴィラ)

グラヴィス・ヴィラは、別荘をイメージしたデザインが特徴的なシリーズです。

  • コンフォート・ライン
  • エレガント・ライン
  • リゾート・ライン

の3種類のラインナップがあります。

グラヴィス・ヴィラ「コンフォート・ライン」

コンフォート・ラインは、切妻屋根の三角の部分までガラス面としたファサードが特徴的です。

これは、フランク・ロイド・ライトが設計した「自由学園・明日館(みょうにちかん)」をモチーフにしています。

↓自由学園明日館のファサードの画像

実は、この三角のガラス部分は天井高3.7mの吹抜け空間ですが、その一部をスキップフロアとしてサービススペースを作ることも可能なんです。

リビングの横のキッチンから少し階段で上がったところにもうひとつ空間があるなんて楽しいですよね。

ちなみにスキップフロアとは、中二階・中三階のことを言います。

グラヴィス・ヴィラ「エレガント・ライン」

グラヴィス・ヴィラ「エレガント・ライン」は、ファサードの

  • 煙突風のアクセント
  • アール(曲線)状のアーチ
  • バルコニーのアール(曲面)の壁

が特徴です。

全体的な雰囲気は、「南欧風の輸入住宅」に近いですね。

↓一般的な南欧風の輸入住宅の画像

ただ、コテコテの南欧風ではなく、直線的な洗練された部分を折り込んだデザインとなっていますね。

グラヴィス・ヴィラ「リゾート・ライン」

グラヴィス・ヴィラ「リゾート・ライン」は、片流れ屋根が特徴的な南国のリゾート感あふれる家です。

片流れ屋根はシャープさを強調するデザインに使われることが多いですが、この「リゾート・ライン」は優雅さとゆとりを感じさせています。

間口の狭い土地の場合はファサードが小さくなるため、シャープさが際立ってしまう可能性があるので、優雅さを出したい場合はよく検討してからデザインを決めた方が良いですね。

The Gravis(ザ・グラヴィス)

ザ・グラヴィスは、家の周囲を取り囲むように、1階は深い庇(ひさし)を、2階は深い軒を出したデザインが特徴です。

特に1階の庇はリビング(家の内部)と庭(家の外部)の間にある緩衝スペースの役割をしています。

内と外の中間にある空間は、春・夏・秋にはそこで食事をしたりくつろいだりできますね。

想像してみると楽しいです。

庇や軒は、外観の特徴でもありインテリアや住み心地にも影響する大事な要素ですね。

ザ・グラヴィスの屋根は間取りに応じて寄棟屋根・切妻屋根・片流れ屋根のいずれも設定できます。

Gravis Bellsa(グラヴィス・ベルサ)

「グラヴィス・ベルサ」は、一見したところグラヴィス・ヴィラ「コンフォート・ライン」に似ています。

↓グラヴィス・ヴィラ「コンフォート・ライン」

しかしよく見ると大きな違いがあります。

グラヴィス・ベルサは、ファサードとなる切妻屋根の三角の面いっぱいに設置された窓「フレームティンバーウィンドウ」と、その両側にある「袖壁」が大きな特徴なんです。

この袖壁は、窓の面から50cmほど出ています。

このことで室内から少し外壁が見えるのです。

室内から家の外壁が見える楽しみとともに、大きな窓の両側を少し覆うことによる安心感が期待できます。

リゾートホテルやコテージで景色を見ながらくつろぐような雰囲気が出ますよ。

二階リビングの南面は壁いっぱいの窓から気持ち良い陽の光をたくさん取り込めますね。

グラヴィス・ベルサは二世帯住宅が基本になります。

一階は親世帯、二階は子世帯という構成が一般的ですね。

縁の家(ゆかりのいえ)

「縁の家」は、純和風の外観の家です。

外に対しては閉鎖的に、中庭に面して窓を大きくとって内部は明るくしています。

特徴は、緩やかな勾配でゆったりと配置した切妻屋根と、庭との間に大きくとった軒です。

外壁から2m離れたところに柱を立て、軒を柱からさらに1m出すことで、庭と部屋との間に中間のスペースを作り出しています。

中間のスペースには適度な暗さがあるため、庭と部屋との距離をちょうどよく保ってくれる働きがあるのです。

modellare(モデラーレ)

モデラーレは、シャーウッドの中では最も自由度が高いです。

いわゆる、普通の注文住宅に近いですね。

他のラインナップとは違って、コンセプトが決められていないというのが特徴です。

逆に言えば、お客さんと営業マン・設計が話し合ってコンセプトを決めるというのが大事になってきますね。

まず最初に、

「どこから見たら一番かっこ良いか?」

ということを検討することで、かっこ良い外観ができますよ。

最初から間取りを考えようとすると、かっこ良い外観はなかなかできないのです。

しかし、ただ単にかっこ良い形を考えるのではなく、「同時に」そこで暮らしている家族を想像しながら作る必要があります。

そう考えると、モデラーレでかっこ良い外観を作るには設計担当者のセンスが重要ですね。

ROOMORE(ルーモア)

ルーモアは、「ルーム」と「モア」を組み合わせた造語です。

通常の部屋の階に加えて、もう一つフロアーを備えています。

ミサワホームの「蔵のある家」と同じ考え方ですね。

ルーモアの外観は、少し背が高くて三階建に近いプロポーションのタイプと、ほとんど普通の二階建てと区別がつかないタイプがあります。

これは、住む地域によって決められている高さ制限によっては背の高いタイプでは引っかかってしまうことがあるためです。

低いタイプでも、1階部分が多少天井高を抑えめに作られている程度で、暮らしの中で気になるようなことはないので安心してください。

デザインは、モデラーレと同じように自由度が高いです。

どちらかというと機能重視ですね。

M'axio(マキシオ)

マキシオは三階建シリーズです。

外観には2種類あります。

  • モダンタイプ
  • 自然素材風タイプ

モダンタイプは、急勾配の片流れ屋根と屋上が特徴的です。

↓モダンタイプ

自然素材風タイプは、浅い勾配の寄棟屋根がフラットルーフに見えます。

↓自然素材風タイプ

どちらのタイプも1階にインナーガレージを設定可能で、限られた敷地を効率的に使うことができます。

狭い敷地でも通常の2階建ての家と同等以上の居住スペースを確保できるのですね。

IORI(いおり)

IORIのテーマは自然素材です。

とはいっても外壁材に木を使ったりするのではなく、デザインで自然の美しさを表現しています。

シンプルですが、プランで凹凸をつけ、太陽の光によって陰影を出すことを心がけているのです。

自然を表現するというコンセプトの中でデザインは1棟ごと違いがあります。

外壁材に積水ハウスオリジナルのベルバーンや塗り壁(シームレスドライウォール)を組み合わせていて、自然な感じの素材感を出す工夫が感じられますね。

IORI Architect Line(いおりアーキテクトライン)

「いおりアーキテクトライン」は、土地によって違う周辺環境への対応をゼロから建築士の専門スタッフが調査してプランに取り入れていくという作り方に特徴があります。

「建築家の視点で作る家」がコンセプトだと言えます。

ホームページ上では「響き合う、をデザインする」と書いてありますが、ちょっとわかりにくいですね(^^)

普通の「いおり」は企画プランの変更によって間取りを作っていきますが、「いおりアーキテクトライン」は一棟ごとにプランが異なります。

一点ものですね。

同じ自由設計タイプの「モデラーレ」は施主・営業マンを含めたグループでプランを作っていくのに対し、「いおりアーキテクトライン」は希望や敷地・法規等の条件を総合的に判断しながら専門の建築士がプランを作るという違いがあります。

建築設計事務所に依頼する感じに近いです。

里楽(りらく)

「里楽」は平屋限定シリーズです。

基本的には和風のデザインが合いますが、和風ではない例が多いようですね。

外観的には、平屋ならではの大地に根を生やした大木のような、落ち着いた雰囲気が特徴ですね。

自然に溶け込む雰囲気を出すには庭が非常に大切になります。

↓フランク・ロイド・ライトが設計したアメリカの平屋住宅


フランク・ロイド・ライト

フランク・ロイド・ライトはアメリカの建築家で、現代建築の巨匠です。

1910年代には日本にかなり長く住み着き、幾つかの作品を残しています。

  • 帝国ホテル新館(現在は愛知県犬山市の博物館明治村に移築)
  • ヨドコウ迎賓館(兵庫県芦屋市)
  • 自由学園明日館(東京都豊島区)

等は現存していて、貴重な建築資料として現在でも多くの建築ファンや建築家たちが訪れているんですよ。

日本の建築家やハウスメーカーはフランク・ロイド・ライトの1900年前後の初期作品に影響を受けていて、ライトの作品をモチーフにした商品や施工例が数多くあります。

そうしたことからも、フランク・ロイド・ライトは現在の日本の家のデザインに最も大きな影響を与えた人物だといわれているのです。

 
家は庭の植栽と一体となって、自然と同化したようなデザインになります。

「良い家」は一度訪れただけでは形を思い出せないものだと言われますが、植栽と一体になっていることによって本体の形は印象に残りにくいのかもしれませんね(^^)

里楽は希望に応じて屋根勾配が選べます。

30坪程度の平屋住宅で東西に長い長方形プランの場合、4寸勾配(約23度)が丁度よい感じですね。

4寸勾配よりも角度が浅いと優雅な感じが強くなり、角度が急だとシャープさが強くなります。

里楽は標準的に北側の屋根に天窓が設定されていますが、これは夏の熱い空気を天窓から外へ出すための工夫です。

日本の家は湿気の多い気候柄、古くから夏の暑さを防ぐことに重点を置いて作られてきたんですよ。

空気の出口として天窓を用いることは、熱い空気が上に上がる性質を利用した合理的な換気手法ですね。

積水ハウス「シャーメゾン」の外観の特徴

シャーメゾンは積水ハウスの賃貸住宅商品です。

外観は構造によって違いがありますね。

  • 平屋・2階建て=軽量鉄骨造
  • 3階・4階建て=鉄骨造
  • 5階建て以上=RC造(鉄筋コンクリート造)

となっています。

↓シャーメゾン軽量鉄骨造の外観

↓鉄骨造

↓RC造

階数が増えるにつれて頑丈そうな見た目になっていますよね。

シャーメゾンは共同住宅なので、隣の家との壁や上下階の床からの騒音が気になってしまいますが、平成17年以降に作られた物件は騒音対策されています。

シャーメゾンの遮音性能については以下のページが参考になります。

積水ハウスの賃貸住宅シャーメゾンのホームページ|遮音性能

積水ハウス「ビエナ」の外観の特徴

ビエナは、積水ハウスの3階建て住宅シリーズの商品で、構造は鉄骨造です。

剛力彩芽さんがテレビCMで「フレキシブル3階、はじまる」と言っているように、鉄骨造の強さを存分に発揮した自由な間取りが特徴です。

主に、広い空間を作ったり、深い庇を柱なしで実現できます。

外観の特徴はフラットな屋根と各階の窓の位置や大きさを揃えるなどコーディネートされたデザインです。

バルコニー・軒部分に立つ丸い柱も印象的ですね。
 


 
以上、今回は積水ハウスの家の外観の特徴の違いを紹介しました。

今回紹介した積水ハウスの家の特徴を表にまとめてみました。

商品名 特徴まとめ
シャーウッド
グラヴィス・ステージ
「落水荘」をモチーフにした家
シャーウッド
グラヴィス・リアン
浮遊感のある和風テイストの家
シャーウッド
グラヴィス・ヴィラ
(コンフォート)
スキップフロアのロフトのある家
シャーウッド
グラヴィス・ヴィラ
(エレガント)
「南欧風の輸入住宅」風の家
シャーウッド
グラヴィス・ヴィラ
(リゾート)
優雅な片流れ屋根の別荘風の家
シャーウッド
ザ・グラヴィス
深い庇と軒で覆われた家
シャーウッド
グラヴィス・ベルサ
リビング壁いっぱいの窓のある二世帯住宅
シャーウッド
縁の家
純和風の家
シャーウッド
モデラーレ
注文住宅
シャーウッド
ルーモア
蔵のある家
シャーウッド
マキシオ
3階建ての家
シャーウッド
いおり
自然素材風デザインの家
シャーウッド
いおりアーキテクトライン
建築家目線の家
シャーウッド
里楽(りらく)
平屋の家
シャーメゾン 高級アパート・マンション
ビエナ フレキシブル3階鉄骨住宅

 
シャーメゾンは賃貸住宅ですから、注文住宅であれば

  • シャーウッド
  • ビエナ

の二択ですね。

シャーウッドは木造の良さを活かしたデザインが多く、ビエナは重量鉄骨の強靭さを活かしたプランが特徴です。

デザインの抱負さではラインナップの多いシャーウッドが良いです。

広い空間や3階建ての家を建てたい場合はビエナが良いですね。

また、ハウスメーカー選びに迷っているという方は、下記の無料講座を受けてみることをおすすめします。

→ ハウスメーカー工務店選び方講座
参考にしていただければと思います。
 

 

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