積水ハウスは年間着工棟数がダントツでナンバーワンのハウスメーカーです。
日本一なんですね。
様々なハウスメーカーがある中、多くの方が積水ハウスを選ぶ理由の一つは「お得感」だと言われています。
値引きをたくさんしてくれるということでしょうか?
だとしたら、その値引率や値引き額が気になりますよね。
お得感を味わえる人が多い一方で、値引きをあまりしてもらえなかったという話も聴きます。
値引き交渉のしかたに問題が合ったんでしょうか。
今回は、積水ハウスの値引率や値引き額の限界値、値引き交渉のタイミングを紹介します。
積水ハウスの値引き交渉のタイミングは?
積水ハウスの値引き交渉はいつするのが良いか、最適なタイミングを見ていきましょう。
多くの人がタイミングを間違えて失敗しています。
- 手付金を払う前に値引き交渉をしてしまった
- 間取り決定前に値引き交渉をしてしまった
- 追加オプションを決める前に値引き交渉をしてしまった
- 契約後に値引き交渉をしてしまった
これらのタイミングでは値引き交渉をしないほうが良いです。
一般的に、手付金は一度目の間取りプラン提出後に支払います。
手付金を支払う前に値引き交渉をしても、これから打ち合わせが始まるという段階なので間取りや面積・使用する設備(キッチンなど)が変更になりますから、あまり意味がないんです。
そのプランから増える部分を値引き額と相殺されてしまうことも考えられますよね。
さらに、新しい見積書では値引き額を色んな項目に散らして、積水ハウスとしては実質ほとんど値引きが無いようにも操作できてしまいます。
このことは、間取り決定前に値引き交渉をしてしまった場合や、追加オプションを決める前に値引き交渉をしてしまった場合にも同じことが言えますね。
一方、契約後に値引き交渉をすることはおすすめできません。
契約は全ての項目が決定した状態で締結します。
お互いに納得した結果が契約ですから、それをひっくり返すようなことは信頼関係に影響してしまいます。
積水ハウス側としても、契約後ということでライバル他社は既に存在していません。
そのような中で値引きをするメリットはないですよね。
では、値引き交渉に最適なタイミングとは?
積水ハウスの値引き交渉は契約締結前に行う
積水ハウスの値引き交渉の最適なタイミングは、他のハウスメーカーがそうであるように、契約前です。
契約は、間取りやデザイン、断熱性能や内外装の仕上げ、設備など全ての項目が決定した後で行います。
全ての項目が決定した段階で価格が決定しますから、決定図面と同時に提示された見積もり金額に対して値引き交渉を行うのが鉄則です。
交渉方法は以下の記事が参考になります。
▶ セキスイハイムの値引き率や値引き額・値引き交渉方法
こちらの記事の後半で、セキスイハイムの値引き交渉方法を掲載しています。
「値引率」に関しては現在読んでいただいている記事に置き換えてください。
積水ハウスの値引きされやすい時期は?
積水ハウスは東証一部に上場している大企業です。
上場企業は決算日を公表していて、決算発表日には誰でも決算内容を見ることができるんですよ。
決算は年に4回あり、以下のような日程になっています。
- 本決算=1月末(3月上旬発表)
- 第1四半期決算=4月末(6月上旬発表)
- 第2四半期決算=7月末(9月上旬発表)
- 第3四半期決算=10月末(12月上旬発表)
営業マンの査定に関係が大きいのは、1月末の本決算と、7月末の第2四半期決算だといわれています。
そのため、本決算と第2四半期決算前は各営業マンが契約数を少しでも多くしたいと躍起になっている時期だと言えますね。
つまり、積水ハウスの家が値引きされやすいのは1月と7月です。
中旬を過ぎると、無理に今期に入れなくても良いということで値引きが難しくなる可能性もあるので、上旬から中旬で値引き交渉に持っていけると良いですね。
実際には、決算月に受注した工事はその月の売上に計上されるわけではありません。
発生主義の原則から、計上されるのは工事完了し、引き渡しされた時となります。
ただ、営業マンの会社からの評価としては1月と7月に重要な締め日があると考えられますね。
積水ハウスに支払う手付金は戻ってこない?
積水ハウスは、本格的な打ち合わせに入る前に、手付金を要求します。
その額は100万円~200万円程度であることが一般的です。
このお金は戻ってこないのでしょうか?
手付金は、賃貸住宅の敷金のように後から戻ってくるものではなく、また礼金のように無意味にもらわれてしまうものでもありません。
手付金は契約金額の一部に充当されます。
ただし、施主側の都合でキャンセルしたいという場合には手付金を諦めることでキャンセルすることになるのです。
これを不動産用語で手付放棄といいます。
反対に、ハウスメーカー側の都合でキャンセルする場合は、手付金の倍額を施主に返します(倍返し)。
ですから、手付金を払う前に、積水ハウスと契約を必ずするという決心が必要です。
軽い気持ちで支払わないようにしましょう。
手付金はなぜ必要なのか?
なぜ手付金を払うのかというと、各業者が現場調査等に動き始めるためで、打ち合わせが始まった段階で利害が発生してしまうからです。
手付金にはプロジェクトが途中まで進んだ段階で中止となるリスクを軽減する意味があります。
契約への本気度を示す手段(意思表示)の意味合いがあると言えますね。
手付金を要求しないハウスメーカーでも、打ち合わせがかなり進んでいる段階でのキャンセル時には実費の損害賠償を請求されるケースもあるので、複数のハウスメーカーで打ち合わせを続けるのは注意が必要です。
積水ハウスの値引き額の限界はどのくらい?
積水ハウスの値引き率・値引き額の限界値について見ていきましょう。
積水ハウスの値引き率は?
積水ハウスの値引率は、建物本体の金額の3%までとされています。
しかし、株主に対してはポイント(100株=1ポイント=2万円)利用による値引き上限を5%までとしています。
詳細は積水ハウスのホームページ上にある「株主優待ポイント制度運用規約(PDF)」を参照してみてください。
▶ 積水ハウスのホームページ|株主優待
お金に寄る値引きとしては本体価格の3%までというのは、一部上場企業として死守スべきことだということで、これを崩すのは難しいですね。
積水ハウスの株主ではない人からは、3%では値引き額として物足りないという意見が多く、オプションの特価サービス等で対応しています。
値引き交渉の際、3%の値引きを既にしてくれているような場合には、オプションサービスによってお得に契約をしたいところですね。
積水ハウスの値引き額の限界は?
積水ハウスの値引きは、値引き額としての限界値は設定されていません。
値引率によります。
上でも紹介しましたが、
一般の人=建物本体+オプション価格の3%まで
株主=建物本体+オプション+外構工事+その他の付帯工事価格の5%まで
ということになっています。
※株主の場合保有株数に応じて値引きに使えるポイントが異なります。
詳しくは以下のリンクページにある「株主優待ポイント制度運用規約(PDF)」をご確認ください。
▶ 積水ハウスのホームページ|株主優待
積水ハウスの株価が2,000円だとすると、100株で20万円=1ポイントですよね。
1ポイントを2万円分の値引きに使えるということです。
3000万円の家の5%は150万円ですよね。
150万円÷2万円=75ですから、150万円の値引きをしてもらうには7500株保有している必要があります。
1株2,000円だとすると、
2,000×7500=15,000,000!
1,500万円分の株を保有していないと上限の5%までは値引きに使えないということですね。
以上、今回は積水ハウスの値引き交渉の最適なタイミングと、値引率・値引き額の上限について紹介しました。
また、ハウスメーカー選びに迷っているという方は、無料のスーモカウンターを利用してみると良いハウスメーカーが見つかりやすいです。
参考にしていただければと思います。