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家カフェ注文住宅【2024年11月版】

ZEH(ネットゼロエネルギーハウス)とは?支援事業の補助金や登録・申請についても

ZEHは国が普及させようとしている高性能住宅です。

2020年に新築住宅の50パーセントをZEHにしようと計画されているんですよ。

エコな住宅を増やして、エネルギー消費量を抑えCO2排出量を減らすことで環境への負担を軽減することが目的です。

補助金を出すことによって一般消費者にもお得になるようにと始まったのがZEH支援事業補助金制度です。

今回はZEH(ネットゼロエネルギーハウス)の概要や、支援事業の補助金・登録や申請について紹介します。

実際の計算や登録・補助金申請は建築を依頼する住宅会社や設計事務所が行うので、細かい部分は覚える必要ありません。

なんとなく、ZEHにするにはこういうことをする必要があるんだな、ということを知っておく感じで良いです。

1.ZEH(ネットゼロエネルギーハウス)とは?

ZEHとは、エネルギー収支ゼロの家です。

つまり、使うエネルギーと作るエネルギーがプラマイゼロということですね。

エネルギーは人が家で生活する中で、日々使っていますよね。

給湯や調理をしたり、照明器具や掃除機などの家電などを使う際に消費します。

ではエネルギーを「作る」とは何かと言いますと、再生可能エネルギーによる発電によって作ります。

再生可能エネルギーとは、

  • 太陽光発電
  • 風力発電
  • バイオマス発電
  • 水力発電
  • 地熱発電

等がありますが、住宅の発電設備としては太陽光一択です。

風力発電として家庭用の風車のようなものも販売されていますが、実用性を考えると現段階では現実的ではありません。

要するに、

使うエネルギーと太陽光パネルで発電するエネルギーが同じ家だということになります。

ZEH認定において収支ゼロとは、

  • ①外皮計算
  • ②一次エネルギー消費量計算

によって求められた数値での判断になります。

①外皮計算とは?

外皮計算とは、

 

(1)UA値=暖房期(冬場)、家の熱がどのくらい外に逃げるか
(2)ηA値=冷房期(夏場)、外の熱がどのくらい家に入ってくるか

 

を求める計算です。

(1)UA値

UA値(ゆーえーち)は外皮平均熱貫流率といい、求め方は以下の通りです。

 

UA=【外壁・屋根・床の熱損失量】÷外皮面積

 

求められた数値が小さければ小さいほど断熱性能が高い家だといえます。

断熱性能の良し悪しは、快適さと省エネに関して非常に重要な要素です。

(2)ηA値

ηA値(いーたえーち)は平均日射熱取得率といい、求め方は以下の通りです。

 

ηA=【室内に入る日射量】÷外皮面積

 

窓(開口部)の性能を表す数値です。

求めらた数値が小さければ小さいほど、断熱性が高い窓だといえます。

②一次エネルギー消費量計算とは?

一次エネルギー消費量計算は、専用算定プログラムの各項目を入力することで自動計算されます。

 

 

リンク先ページ内の、「エネルギー消費性能計算プログラム(住宅版)Ver.2.3.3を使用する」をクリックするとプログラムのページに移動します。
 


 
オール電化仕様であれば電気料金がお得になるため、エネルギー収支ゼロであればお金はマイナス、つまり少し戻りの方が大きくなると考えられます。

具体的に金額については計算しませんが、水道代を含んだ公共料金を太陽光の売電で賄えることが多いようですね。

2.ZEH支援事業の補助金額はいくら?

ZEH支援事業は経済産業省が管轄する補助金制度です。

補助金が認定されるには、環境共創イニシアチブ(SII)の性能基準に適合しなければなりません。

補助金額は毎年変わるんですよ。

2017年のZEH支援事業の補助金額は全国一律75万円です。

 

【ZEH支援事業補助金額の推移】
2014年(平成26年度)130万円
2015年(平成27年度)125万円
2016年(平成28年度)125万円 ※1
2017年(平成29年度) 75万円
※1.北海道は150万円

 

ZEH支援事業の補助金額は上記のように推移しており、だんだん減っているのがわかりますね。

住宅会社によって補助金申請費が異なるので、事前に確認しておきましょう。
 
 

3.ZEH支援事業補助金の登録・申請について

ZEH支援事業補助金を利用するには登録や申請など、面倒に思えることが必要になります。

しかし、それらは基本的にお客さん個人が自分でやるものではありません。

①ZEH支援事業補助金の「登録」とは?

ZEH支援事業への登録は、住宅会社が行います。

住宅会社は、ZEH支援事業を利用するには、この事業を運営している一般社団法人 環境共創イニシアチブに対して、「ZEHビルダー」として登録をしなければなりません。

登録には会社概要や過去の実績等の申告が必要です。

ZEHビルダーかどうかは、以下のサイトで確認できます。

 

 

②ZEH支援事業補助金の「申請」とは?

ZEH支援事業補助金は、単にZEHを建てるだけではもらえません。

事前申請が必要です。

設計段階で申請して、OKが出たら着工します。

受理される前に着工してしまった場合は補助金をもらえませんので注意が必要です。

③ZEH補助金申請に必要な書類は?

ZEH支援事業補助金に必要な書類は以下の通りです。

 

(1)交付申請書
(2)補助金申請算定表
(3)実施計画書
(4)外皮計算書
(5)一次エネルギー消費量計算書
(6)求積図(外皮及び用途別床面積)
(7)設備および外皮の仕様・性能を証明する書類
(8)建築図面
(9)印鑑証明

 

書類の作成・計算は建築を依頼する住宅会社が行なって、申請もやってくれます。

書類作成がたくさんあり、かなりの労力がかかります。

なかなか一発OKとはならず、何回か修正してようやく受理されるということが多いですね。

③ZEH補助金と地域型住宅グリーン化事業は併用できる?

ZEH支援事業は国庫を財源とする補助金です。

他の国庫財源の補助金とは併用することはでできません。

地域型住宅グリーン化事業は国土交通省が管轄している補助金事業です。

やはり国庫を財源とする補助金となるため、ZEH支援事業補助金との重複不可です。

つまり、両方の補助金を併用することはできません。

地域型住宅グリーン化事業とは、

  • 長期優良住宅
  • 認定低炭素住宅
  • ゼロエネルギー住宅

などの高性能住宅を建てる際に申請によって補助金がもらえる制度です。

ゼロエネルギーハウスを建築する場合の補助金額は165万円ということでZEH支援事業補助金額(75万円)よりも多いです。

しかし、住宅会社が国から採択されたグループに登録している必要があったり、申請期間の制限や申請・完了報告等の書類作成がZEHよりもハードル高いですね。

また、補助金が出る条件として、「住宅会社の年間実績が50戸程度未満であるこ」というのがあります。

そのため、大手ハウスメーカーは補助金対象外なんです。

大手ハウスメーカーでZEHを建てる場合は、ZEH支援事業補助金を利用することになりますね。

補助金をもらうには申請費がかかりますから、申請費を差し引いた時にどのくらい手元に残るのかを確認して、どの補助金制度を利用するのかを決めるようにしましょう。
 
 

 


 

ヨシヒロ
以上、今回はZEH(ネットゼロエネルギーハウス)の概要や、ZEH支援事業補助金や登録・申請について解説しました。

ZEH支援事業補助金は、ZEHを普及させることによるCO2排出量削減を目的としたものです。

CO2排出量を削減することによって地球環境保護につながり、子供達の未来の生活不安を軽減することになります。

ぜひ補助金制度を利用して、良質な家を建ててくださいね。

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