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家カフェ注文住宅【2024年11月版】

新築ローコスト住宅はなぜ安い?

ローコスト住宅の中には、500万円台、700万円台という超低価格で家が建つと宣伝されているものがあります。

768万円の家の「おてごろハウス」(神奈川県平塚市)、768万円~の「ニコニコ住宅」(鳥取、島根)、などローコスト住宅専門店なんかも登場してきています。

値段にインパクトと魅力を感じる一方で、本当にそんな値段で家が建つか疑問を抱いた人も少なくないはずです。
今回は、超ローコスト住宅の裏にある仕組みと、ローコスト住宅で失敗しないためのコツなどについて解説します。

広告通りの値段では建たない

結論からいってしまうと、500万円、700万円のような広告に載っている金額だけで家を建てるのは無理です。
実際に住宅を買うとなるともっと予算が必要になります。

では、広告に嘘が書かれているかというと、そういうわけでもありません。

確かに広告通りの値段で建物が建ちますが、建物だけでは到底住めるようにはなりません。
多くの場合、超ローコスト住宅で宣伝されている価格というのは建物価格のみで、その他に必要となる工事費用や諸費用が含まれていません。

住宅購入の際、建物をつくる以外にかかる費用の一例を紹介します。

・土地代
・地盤調査費、地盤改良工事費
・水道、電気などのインフラ工事費
・外構工事費
・エアコン、カーテン工事
・建築確認申請費
・税金

一般的に、こうした建物価格以外のお金は、総費用の2割ほどを占めるといわれています。
建物以外に数百万円の出費が発生するため、これらを勘定にいれておかないと早々に計画が狂ってしまうことになります。

超ローコスト住宅でも、メーカーによってはこうした費用も一部含めて表示しているところもあります。
広告上は同じ値段でも、ハウスメーカーによってどこまで含まれているのかはバラバラです。目に見える数字だけにとらわれず、内訳をしっかり確認することが大切です。

ローコスト住宅のメリット・デメリット

ローコスト住宅の良さといえば、はやり値段ですが、他にはどんなメリットがあるのでしょうか。また、どんな点に気をつけなければならないのでしょうか。

ローコスト住宅のメリット

・毎月の住宅ローン返済負担が小さい
・若いうちから家を買いやすい
・建物を節約した分、設備や家具家電にお金をかけやすい
・最近はローコスト住宅でも自由度や機能性が充実

住宅購入費が少なければ、当然月々のローン返済額も少なくなります。賃貸の家賃と同じ程度に抑えられれば、最終的に物件が手元に残る分お得です。やりくりに余裕が出るため、貯金もしやすいです。

若いうちからマイホーム購入に踏み切れるというのも大きなメリットです。住宅ローンは若いほうが長期ローンを組みやすいです。早めに返済を終えれば、老後のための貯金もしやすくなります。

また、最近ではローコスト住宅の中でも競争が激しくなり、単に安いだけでは生き残れなくなっています。競争に勝つために、自由度を上げたり、オール電化や床暖房などに対応したり、災害に強い家づくりをしたりなど、住宅機能の充実も進んでいます。
機能性を上げれば当然価格は多少上がってしまいますし、大手ハウスメーカーのように様々な面で優れた家をつくるのは難しいですが、ポイントを絞れば低価格でも十分魅力的な家を建てられるようになっています。

ローコスト住宅のデメリット

・値段がわかりにくい
・大手と比べると性能が劣る
・間取りや設備の自由度が低い
・オプションで結局高くなってしまう
・短期間の工事のためミスや手抜きのリスクが高い

すでに述べたように、ローコスト住宅は値段が一番のウリです。
値段を安く見せるための工夫のせいで、いったいいくらかかるのかわかりにくいというのはローコスト住宅最大のデメリットです。

また、いくら自由度や機能性が充実し始めたとはいえ、価格の高い他のハウスメーカーと比べると、見劣りする部分があるのは否めません。
特に目に見えにくい気密性や断熱性、耐震性については、ある程度自分で勉強し、知識をつけておくと安心です。

間取りの変更やオプションの追加などで結局高く付いてしまったというのもよくある話です。
自由設計を謳っておきながら、制限が多く、自由に変更を行うには追加料金が必要になるというケースも多いです。

もし、あらかじめこうしたいという要望があるのなら、大きな変更や追加を加えずに実現できるハウスメーカーを選ぶようにしましょう。

工期が短いのもローコスト住宅の特徴です。すべてのローコスト住宅がそうだとは限りませんが、短時間で工事を行うためミスやトラブルになるリスクは高いです。

超ローコスト住宅で失敗しないためには

ローコスト住宅購入で多い失敗は、思っていたよりも高くついてしまったというものです。
値段に惹かれて契約する人がほとんどですから、予算オーバーは非常に手痛い失敗です。

こうした失敗を防ぐためには、提示されている価格に含まれているもの、含まれていないものをきちんと把握することが重要です。
自分の要望通りの家にした場合、総額でいくらかかるのかで考えるようにしましょう。

また、ローコスト住宅の質が向上しているとはいえ、やはり値段相応の家にはなります。どこか一つを充実させたなら、他の部分についてはある程度の妥協が求められます。
何に力をいれ、どこは諦められるのかというメリハリをつけることが成功への鍵になります。

超ローコスト住宅を取り扱うハウスメーカー

さて、ここからは超ローコスト住宅を取り扱うハウスメーカーと、費用の例などを紹介してゆきます。

タマホーム(500万円の家)

500万円の家の場合、最終的には1000万円近くの予算が必要になります。内訳の例は以下の通り。

・建物価格:500万円
・付帯工事(電気、水道など):130万円
・オプション工事費(設備など):140万円
・諸経費(地盤調査や各種申請費、手数料など):250万円
→合計980万円

500万円といいながら倍近い費用がかかるため、「騙された!」と感じるかもしれませんが、冷戦になって考えれば1000万円でも住宅価格としては破格です。
タマホームは知名度のあるハウスメーカーだけあって、低価格ながら質の良い住宅を提供しています。

ここからさらに安くしようとする場合、オプションを削ったり、設備を諦めたりなどの妥協が必要になります。値引き交渉にも応じてくれるという話はありますが、あまり期待しないほうが良いでしょう。

アイダ設計(555万円の家)

アイダ設計には555万円の家や、888万円の家など、ひと目見てインパクトのある商品が揃っています。ただ、555万円の家でもタマホームと同じように総額では1000万円ほど必要になることが多いです。内訳の例は以下の通り。

・建物価格:555万円
・付帯工事(電気、水道など):200万円
・追加工事費(エアコンや照明など):50万円
・諸経費(地盤調査や各種申請費、手数料など):120万円
→合計925万円

アイダ設計の見積もりはタマホームよりもわかりやすいという評判です。
ローコスト住宅ながら自由度も比較的高く、自分好みの住まいをつくりやすいです。

なかなか広告通りとはいかない

500万円の住宅と聞くと大変魅力的ですが、500万円で手に入るのは建物だけです。実際にそこで生活できるような家にするためには、総額で倍近くかかるというのが一般的です。
しかし、1000万円かかったとしても、住宅価格としては破格の安さです。騙された、という思いをしないようにするためには、家を建てる時にどんなお金がかかるのか知っておくことが重要です。

住宅は高いものほどよいとは限りません。住宅価格を抑えられれば、そのぶん生活を豊かにすることも可能です。
値段を理由にマイホーム購入を踏みとどまっているのなら、一度超ローコスト住宅を検討してみてはいかがでしょうか。

自分にあった厳選ローコストメーカーを探したい場合は、やはりスーモカウンターを利用する人が多いです。

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