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ヘーベルハウスの中古戸建住宅物件の評判は?断熱材はリフォームで交換できる?

旭化成ホームズとヘーベルくんのロゴ画像

ヘーベルハウスは大手ハウスメーカーの旭化成ホームズの住宅ブランドです。

2017年に創業45年を迎えました。

展開している商品は全て鉄骨住宅です。

通常価格帯の軽量鉄骨商品と、上位版の重量鉄骨商品がありますね。

新築だと坪単価100万円を超える高額な住宅なのでハードルがかなり高いです。

そこで気になるのが中古市場ですよね。

今回は、ヘーベルハウスの中古戸建住宅物件の評判や特徴を紹介します。

中古住宅購入の際に注意したいのは、建物の劣化具合や断熱性などの生活に影響する部分の性能です。

場合によっては断熱材を交換する必要があったりします。

家が安くても、リフォームに高額な工事費がかかるのでは、最初から高くて良い家を買う方がいいですよね。

この記事ではヘーベルハウスに関して紹介していますが、他のメーカーの中古住宅を検討する場合にも参考にしていただければと思います。

1.ヘーベルハウスの中古戸建住宅物件の評判は?

ヘーベルハウスの中古住宅(静岡県静岡市)の実例画像

ヘーベルハウスの中古戸建住宅は購入者は概ね満足しています。

きちんとメンテナンスをされて綺麗に状態が維持されている物件が多いことが要因のようです。

築年数や家の状態により快適性は大きく違います。

補修が行き届いていない古い物件の場合は、外壁の損傷や汚れの他、断熱材の劣化等が見られることが多いです。

間取りによる冷暖房の効きの違いにも注意が必要で、吹き抜けのある物件の場合は冷暖房はかなり効きが悪い傾向がありますね。

ヘーベルハウスは全て鉄骨造ですから、木造住宅に比べて構造体が外気の影響を受けやすいです。

特に冬の冷気の影響が大きく、鉄骨が非常に冷たくなるため、壁からの不快な冷気を感じやすいという特徴があります。

標準的にネオマフォームという旭化成建材の高性能断熱材を使用していますが、厚さが25mmと薄いために一般的な木造住宅に比べて断熱性能は低いです。

中古住宅を購入する際にリフォームを検討し、断熱材の性能アップを相談することをオススメします。

ストックヘーベルハウスという認定中古住宅の場合、リフォームには専門業者である旭化成リフォーム株式会社が推奨されています。

他業者の方が価格面では安いですが、保証対象外となるので、旭化成リフォーム株式会社で行う方が無難ですね。

低い断熱性による寒さ問題はありますが、関東以南の温暖地域であれば比較的快適に過ごせると言われています。

ヘーベルハウスを選ぶ方は、断熱性よりも、構造(鉄骨造)による安心感や、外壁(ALC)による遮音性を重視するという方が多いですね。

2.ヘーベルハウスの中古戸建住宅物件の断熱材はリフォームで交換できる?

ヘーベルハウスの中古戸建住宅物件の断熱材は、リフォームで交換することはできます。

①ヘーベルハウスの断熱リフォームはネオマフォームを追加する

ヘーベルハウスの家に使われている断熱材はネオマフォームという高性能断熱材で、耐久性も高いため交換の必要はないと考えられます。

ただし、厚みが25mmと薄いため、家の断熱性能としては物足りない印象ですね。

リフォームで壁や天井・床の断熱性能を高める際には、ネオマフォームを交換するのではなく、追加して厚みを増すのが一般的です。

ヘーベルハウスの断熱リフォームでネオマフォームを追加した画像
 

参考として、よく使われる建築資材の熱伝導率一覧を作りました。

下表の「10k」「20k」などは繊維系材料の密度を表します。

単位はkg/㎥です。

主な建築資材の熱伝導率

材料 熱伝導率 W/mk
ネオマフォーム(27k) 0.020
発砲ウレタン(25k) 0.026
グラスウール(20k) 0.034
ロックウール(30k) 0.038
ポリスチレンフォーム(20k) 0.04
セルロースファイバー(25k) 0.04
グラスウール(10k) 0.045
木材(ヒノキ・スギ等の柔らかいもの) 0.12
パーティクルボード 0.15
合板 0.16
ALC(へーベル板) 0.17
木材(ナラ・サクラ・カバ等の硬いもの) 0.19
プラスターボード 0.22
レンガ・土 0.62
漆喰 0.69
タイル 1.3
コンクリート 1.6
ステンレス 15
鋼材 53
アルミ 200

 

②ヘーベルハウスの断熱リフォームに最適な「内窓」

古いヘーベルハウスの断熱性能を改善する方法としては、窓周りのリフォームが最も効果的です。

冬場に内部の熱が外に逃げたり、夏場に外の熱が中に侵入するのは主に窓です。

中古住宅は、ガラスが一枚ガラスのサッシの場合やアルミサッシ(樹脂やアルミ樹脂複合サッシではない)の場合がほとんどです。

アルミ単板ガラスサッシは断熱性能が極めて低いので、冷暖房効率が悪いだけでなく家の内外の温度差によって結露が発生しやすくなっています。

快適性を損ねるだけでなく、壁の内部にカビが発生したり断熱材を劣化させたりする可能性もあるんですよ。

そのため、購入した中古住宅の窓がアルミ単板ガラスサッシの場合は、窓周りのリフォームをオススメします。

その際、窓を交換するのではなく既存の窓を活かしてその内側にもう一つ窓をつける方法があるんですよ。

内窓用に開発された窓です。

 

 

開閉には動作が一つ増えるので面倒になりますが、通常時は断熱性能が格段に上がるので快適になりますよ。

費用も交換する場合に比べてずっと安いです。

3.ヘーベルハウスの中古戸建住宅物件の種類

ヘーベルハウスの中古戸建住宅の実例画像

ヘーベルハウスの中古戸建住宅物件は、以下の2種類があり、両者は主に査定方法と保証に違いがありますね。

  • 一般の不動産屋が取り扱うヘーベルハウス物件
  • ストックヘーベルハウス物件

①一般の不動産屋が取り扱うヘーベルハウス物件

一般の不動産屋さんが取り扱うヘーベルハウス物件は、以下のような特徴があります。

(1)建物の劣化の程度が良くないことがある

ヘーベルハウスの家は、ヘーベルハウスによって管理されています。

メンテナンスに関しても、定期点検によって細かく指摘されて、その都度補修していくことによって建物の寿命を延ばしているんです。

ところが、一般の不動産屋さんが取り扱っている物件は、ヘーベルハウスの定期点検によって指摘された補修等をしていないために劣化が進んでいる可能性があります。

きちんとメンテナンスされている家は、より査定額の高い「ストックヘーベルハウス」という形で売り出されます。
※下で説明します

(2)価格が安い

査定方法が不動産屋の所属団体が推奨するプログラムで画一的に査定します。

個別状況が反映される査定項目が少なく、築年数による査定額への影響が8割程度と高いですね。

年数が経った家の場合、比較的安く売り出されています。

不動産屋さんが使用する査定プログラムによりますが、鉄骨住宅の場合、35年〜39年程度で建物価格ゼロになることが多いです。

(3)保証がない

一般的な中古住宅の場合、保証はつかないことが多いです。

不動産屋さんが任意でつけているのが現状ですね。

多くの場合、保証なしです。

新築住宅を建てる際に施行業者が入る瑕疵保険は2009年から義務化されていますが、中古住宅用の「既存住宅瑕疵保険」は任意なんです。

保険に入るには不動産屋による手続きが必要で、多くの場合費用は購入者が負担します。

②ストックヘーベルハウス物件

ストックヘーベルハウスとは、旭化成不動産レジデンスという専門不動産業者が、一定の基準をクリアしたヘーベルハウスを高品質中古住宅として売り出しているものです。

以下のような特徴があります。

(1)メンテナンスが行き届いていて高品質

定期点検によって指摘された箇所をきちんと補修し続けた家が高品質な中古住宅として売り出されているので、ユーザーの安心感につながっています。

(2)価格が高い

ストックヘーベルハウスはメーカーの推奨する検査・メンテナンスをきちんと行なっている家が対象になります。

もっぱら旭化成不動産レジデンスが取り扱っています。

一般的な不動産屋さんが行う査定に比べて調査項目が多く、極力実際の価値を反映した査定額となります。

比較的高めに査定されることが多く、物件価格は周辺の取引相場よりも高く出されることが多いです。

しかし、メンテナンスをきちんとしてある家としていない家では、その後の耐用年数に大きく違いが出ることがあります。

安心感を買うという意味では、ストックヘーベルハウスの方が良いですね。

予算とのバランスで、比較検討してみてください。

 

 

(3)保証がついている

ストックヘーベルハウスを購入する場合は、5年間の瑕疵保険が標準的に付いています。

安心によるメリットがより大きいということですね。

このように、価格面では躊躇してしまうくらい高いですが、住んでからの安心を買うという意味では妥当な金額なのかもしれません。

家を買って後悔するのは本当に辛いですから、価格だけではなく、建物の状態や保証なども含めてトータルで比較するようにしましょう。
 


 

ヨシヒロ
以上、今回はヘーベルハウスの中古戸建住宅物件の紹介でした。
同じヘーベルハウスでも、きちんとしたメンテナンスをしているかどうかによって品質が大きく変わってきます。

特に、一般の不動産屋さんで売り出されている中古住宅の場合はしっかりと内部をチェックして検討するようにしましょう。

内見の際は建築士などの専門家と同行することをおすすめします。






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