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一条工務店の家は高すぎる?評判と性能をチェック

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一条工務店は人気の大手ハウスメーカーの一つです。木造住宅の年間販売数は業界トップ、注文住宅全体でも見ても積水ハウスについで2位の実績があります。

一条工務店の家は、地震に強く安心できると人気。高い断熱性・気密性で省エネ性能にも優れていると評判です。

 

しかしその一方で「値段が高すぎる」「思い通りの間取りにならない」などの評判も目に付きます。

果たして高いといわれる一条工務店の家は値段に見合うものなのでしょうか? また、気をつけるべき点はあるのでしょうか?

 

◯一条工務店の悪い評判

一条工務店の口コミや評判から、後悔したという意見や止めて他のハウスメーカーのものにしたというものをいくつかピックアップしてみます。

 

値段が高い

特に多いのが価格に言及するもの。同じ要望を出した他社よりも数百万円以上も高くて止めてしまったという声は多いです。いくら良い家といっても、見積価格や坪単価に差があると躊躇してしまうのは仕方ありません。

 

外観がダサい

一条工務店の家に多い重厚感のあるレンガタイル張りの外壁は、野暮ったくてダサいといわれています。特におしゃれな雰囲気を求める若い層からは不評です。

 

オリジナル設備が多い

キッチンやバスルームなどの設備は、海外の自社工場でつくる一条工務店オリジナルの設備が中心。有名国内メーカーの設備え選ぶにはオプション費用が必要です。海外でつくられた設備は選択肢が少なく、性能や品質に不安を抱かれやすいです。

 

自由な間取り・デザインにできない

せっかく注文住宅にしたのに、間取りや見た目を自由に変えられず窮屈な思いをしたという不満も多いです。部屋の形を変えたり色味を変えたかったりしても、ルール上無理とダメ出しされることばかり。この「一条ルール」への不満は悪い評判の中でも特に目立ちます。

 

 

 

◯一条工務店の家の値段

値段が高いといわれる一条工務店の家ですが、本当に高いのでしょうか?

 

商品ごとの坪単価

同じ一条工務店の家でも、シリーズごとに価格は微妙に違います。

 

・セゾンA:坪55万円

・セゾンF:坪59万円

・アシュレ:坪45万円~

・ブリアール:坪57万円

・ファミーユ:坪70~80万円

・円熟の家「百年」:坪59万円

・i-cube:坪59万円

・i-smart:坪62万円

 

この坪単価は年々上昇傾向にあります。2017年11月、1017年12月、2018年1月のタイミングで5,000円ずつ値上がりしています。この値上げは東京オリンピックによる資材の高騰や人件費の上昇が背景にあると説明されています。また、値上げは一条工務店に限らず建築業界全体の傾向でもあります。

 

大手ハウスメーカーの坪単価

次に、大手ハウスメーカーの坪単価について価格帯別にチェックしてみましょう。

 

・坪75万円~

スウェーデンハウス、ヘーベルハウス、三井ホーム

・坪66~75万円

住友林業、積水ハウス、ダイワハウス、パナホーム、セキスイハイム、ミサワホーム

・坪51~65万円

一条工務店、東日本ハウス、ヤマダホームズ

 

こうして比べてみると、一条工務店の住宅は有名ハウスメーカーの中ではむしろ安いといっても差し支えない価格帯であると分かります。ローコスト住宅では坪単価30~40万円台も珍しくないため、それと比べると高く見えてしまいますが、大手も含めて考えるなら平均的な価格です。

 

坪単価の注意点

今回は分かりやすく坪単価で大まかな価格を示しましたが、本来注文住宅の価格を坪単価で比べるのは危険です。

 

坪単価は家の価格を面積で割って計算しますが、キッチンやバスルームなどの高額設備の関係で、同じ設備でも狭い家でも坪単価が高く、広いほど安くなります。坪単価を安く見せたいハウスメーカーの中には、広すぎる家をサンプルに坪単価を計算している場合もあるため注意が必要です。

 

また、家の値段は「建物価格」のみを指しているのが普通です。オプション工事費や付帯工事費は含めていません。建物価格以外に1,000万円以上必要になることも珍しくありません。

悪質な会社になると、建物価格に含める内容を減らして安く見せ、後から高額なオプションを請求してくるところもあります。

価格を比較する時は必ず総費用とその内訳を確認しましょう。見せかけの値段に騙されてはいけません。

 

一条工務店にも低価格のプランはある

一条工務店のシリーズの中には、価格を抑えた手頃なプランもあります。

 

・「セゾン・アシュレ」

坪単価45万円からの最も低価格のプランです。

あらかじめ決められた間取り、プランから選択していく方式で、その組み合わせは1500通り以上。自由度は低いものの、選択肢の幅が広いため大抵の要望はカバーできます。二世帯住宅のためのプランや、ビルトインガレージなどのちょっと変わったプランもあります。変更できる範囲は狭いため、凝りすぎて変な間取りになる心配はありません。

 

ただ、一条工務店の魅力の一つである全館暖房が標準仕様ではありません。断熱性や気密性も他のシリーズと比べると劣ります。

性能が決め手となることの多い一条工務店の長所を損なってしまう仕様です。

 

・「アイパレット」

一条工務店の建売住宅のシリーズです。販売戸数自体があまり多くなく見かける機会は少ないものの、一条工務店の高性能な住まいを低価格で、なおかつ土地とセットで購入できます。

 

建売住宅であるため注文住宅よりも安く、変更やオプションなどの追加費用もなく安心です。

床暖房や太陽光発電システムなどの人気設備も完備。実際に建物を見て購入を決められるため、イメージが違うという失敗もありません。

 

ただ、分譲地となるため周囲の家も同じような見た目の一条工務店の家になります。統一感があるという見方もできますが、個性がないと思う人も。

外壁もごく普通のタイルで、人気の高いハイドロテクトタイルは選べません。

 

 

 

◯家の外観

ダサいと評判の一条工務店の外観。

 

ハウスメーカーの家は大量生産によるコストパフォーマンスの関係で、似た素材、似たデザインになりやすいです。これは一条工務店に限った話ではありません。自分の家と同じハウスメーカーで建てた家がひと目で分かってしまうのはよくある話です。

ただそれでも、一条工務店のセゾンシリーズに代表される重厚感あるデザインの評判の悪さは目立ちます。一条工務店の住宅は性能重視で見た目にこだわらない人が多いものの、クラシックなテイストに古臭さを感じてしまう人が多いようです。

 

ただ、最近登場したi-cubeとi-smartでは外観のデザインも今風になっています。

i-cubeは軽やかで明るい雰囲気です。格子窓は洋館のような可愛さがあります。

i-smartはハイドロテクトタイルの高機能な外壁と、スタイリッシュでシンプルな外観が特徴です。いかにも一条工務店の家、という雰囲気からは遠く、都会らしいデザインになっています。

 

 

 

◯一条ルールが厳しい

せっかく注文住宅を建てるなら、自由な間取り・デザインにしたいもの。

しかし、一条工務店の間取りはなかなか思い通りに行きません。

 

間取りの制限

一条工務店が採用しているのは2×6(ツーバイシックス)という工法。決められた木材を組み合わせてパネルをつくり、そのパネルを組み合わせて家を建てていきます。

従来の木造建築の工法比べ、断熱性・気密性・防音性・耐震性。耐久性に優れた工法です。弱いイメージのある木造建築ですが、こうした工法の採用によって弱点をカバーし、高機能な住宅を比較的安価に建てられるようになっています。

ただしこの工法には、間取りの自由度が低いという問題があります。私達が普通想像する木造住宅は、柱と梁で支える木造軸組工法と呼ばれるもので、壁の位置は自由に決められます。しかし2×工法では壁で支える関係上、壁の位置をずらしたり減らしたりすることは困難です。そのため、部屋の大きさや間取りも制限を受けることになります。

 

最近では一条工務店以外にも2×4工法や2×6工法を採用している木造住宅が増えています。

 

デザインなどの「一条ルール」による制限

間取りよりも問題になるのが「一条ルール」とも呼ばれる数々の制約です。

一条工務店では価格を抑えながらも標準仕様を充実させている一方で、標準仕様から外れる家づくりにはオプション費用がかかります。

 

ルールはたくさんありますが、そのうちいくつかを紹介します。

 

・屋根の形状と勾配

・ひさしの大きさ

・吹き抜けの広さ

・1階と2階の床の色は同じ

・窓の下にはコンセントをつくれない

・照明をつけられない壁がある

 

 

 

◯オリジナル設備が多い

一条工務店では、標準仕様として採用されている設備の多くがフィリピンの自社工場でつくられたオリジナルの設備です。これによって高機能な設備も比較的安価に導入できます。

 

コストパフォーマンスは良いのですが、国内の一流住宅設備メーカーの設備を置く場合は高額なオプション費用が発生します。品質についても大手のものと比べてやや劣っているのは否めません。

 

 

 

◯人気のポイント

全館床暖房

一条工務店では標準仕様で全館床暖房が採用できます。

全館床暖房があるハウスメーカーは他にもありますが、標準仕様で採用しているのは非常に珍しいです。

 

全館床暖房というとなんだか贅沢に思えてしまいますが、実はかなりの省エネ設備です。一度暖めてしまえば高断熱・高気密で暖かさが長持ちし、熱を逃しません。

部屋はもちろん、廊下や脱衣所、トイレも暖かいのでヒートショックの心配がなく安全。

ストーブのように場所を取ることもなければ、空気を汚したりホコリも巻き上げたりすることもありません。

 

大容量の太陽光発電システム

太陽光発電システムも採用率の高い設備です。標準仕様に含まれていないものの、導入率は住宅メーカーの中でもトップです。

しかも、一条工務店の太陽光発電システムは、1件あたりの平均搭載容量が全国平均の2倍という特徴があります。

 

他のメーカーに比べて発電容量の多い住宅が多いのは、大きなソーラーパネルを乗せやすいからです。

ソーラーパネルは屋根と一体になっているため、屋根の上に乗せるタイプよりも軽く、屋根や躯体への負荷が少なくなります。

 

太陽光発電システムを導入すれば、毎月の電気代は大幅に減少します。発電量が使用量を上回れば、売電して収入とすることも可能。

家を建てた後は毎月住宅ローンの返済がありますから、光熱費の軽減はかなりありがたいです。

 

最近は以前に比べて太陽光発電システムの費用も下がっており、昔よりも導入しやすくなっています。

 

丁寧なサポート

大手らしくサポート体制もしっかりしています。

なにか問題があった場合はいつでも電話などで相談できます。修理や不備にも素早く対応してくれますし、大手なので倒産でサポートが途切れるリスクも低いです。

 

また、公式サイトでは電話ではなく要望を書き込んで伝えることもできます。直接伝えるまでもない小さな気づきも伝えやすくなっています。

 

 

 

◯一条工務店の家は高いのか?

一条工務店の住宅は、価格だけ見ても大手ハウスメーカーの中では比較的安いです。ローコスト住宅と比べると値が張りますが、注文住宅としては普通の価格帯です。

ただ、注文住宅の価格は付帯工事費やオプションなどによって大きく変わるため、値段の確認は見積もりを取り、総費用から確認するようにしましょう。

 

評判にあるように間取りやデザインの自由度はあまり高くなく、制約も多いです。設備についても標準仕様の選択肢の幅は狭く、好みのものを選びたいという人には不向きです。

しかしその一方で断熱性や床暖房、太陽光発電システムなど、他のハウスメーカーよりもコストパフォーマンスが良い優れた部分もあります。

 

結局の所、一条工務店の家が高いかどうかは、どんな家を望んでいるかによります。断熱性や床暖房、省エネなどに関心がある人にとっては非常にコストパフォーマンスの良い家ですが、間取りやデザイン・設備にこだわりたい人にとっては割高に感じてしまうでしょう。

 

 






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