住宅ローン審査は年々厳しくなっていると言われています。
いざ家を建てるとなった時、それまでは審査に落ちることなんて心配していなかったのに、非常に不安になるものです。
今回は住宅ローンに通らない理由について見ていきます。
実際の例では住宅ローンに落ちる原因は配偶者の借金が原因だったり、申し込む本人の病気が原因だったりと様々です。
以下では様々な例を交えて対策も紹介しているので確認してみましょう。
1.住宅ローン審査に通らない理由は?
住宅ローン審査に通らない理由は様々です。
一番多い例はクレジットカード返済の滞納ですね。
支払い口座への入金忘れがあり、後日引き落とされたとしてもCIC等の信用情報に記録が残ってしまい、金融機関によってチェックされてしまいます。
CICは個人のクレジットカード等の返済履歴を管理している指定信用情報機関です。
利用方法は以下の記事で紹介しています。
【参考記事】
▶ 住宅ローン審査前に信用情報でクレジットカード滞納(延滞)履歴を調べる方法
もし、過去のクレジットカード等の返済遅れが気になる場合は一度自分で情報開示請求をして調べてみると安心できますよ。
CICの信用情報開示は、以前は郵送でのサービスのみでしたが、現在はスマホやパソコンで見ることもできます。
パソコンの場合は、ブラウザが
- Internet Explorer
- Microsoft Edge
に限られているので注意しましょう。
スマホの場合はiPhoneでもアンドロイドでも見ることが出来ます。
①配偶者の借金が原因の可能性は?
住宅ローン審査に通らない原因は、配偶者の信用情報に問題があるケースがあります。
私が担当したお客様にも、共有名義で住宅ローン申請された方の奥さんが消費者金融での借り入れがあったためすんなり通らなかったケースが有りました。
信用情報は上で紹介したCICのサイトで調べる事ができますので、共有名義で申請される場合は事前に配偶者についても調べておくと安心です。
しかし、配偶者はメインの申請者ではないため、絶対に審査に落ちるとは言い切れません。
上で書いた夫婦の例では、奥さんの借り入れを完済することを条件に通りましたので。
因みにその時の住宅ローンは日本モーゲージサービスの「フラット35」でした。
もし変動金利の住宅ローン審査に通らなかった場合はフラット35の審査を試してみる価値があります。
②本人の病気が原因の可能性は?
ガンや糖尿病などの病気があると住宅ローンの審査に通らない原因になると言われています。
実際に多くの金融機関が提供する住宅ローンでは上記のような持病があると住宅ローンを組めないことがあります。
それは、団体信用生命保険いわゆる「団信」に入れないからです。
住宅ローンの多くは団信への加入を義務付けていて、保険料は住宅ローン金利に上乗せされて毎月支払うようになっています。
その場合は、
- 団信の審査が緩い「ワイド団信」が利用できる住宅ローン
- 団信の加入が義務付けられていない住宅ローン
を選ぶ必要があります。
ワイド団信を採用している住宅ローンを取り扱っている銀行は
- りそな銀行
- じぶん銀行
などがあります。
ただし、ワイド団信は通常の団信に比べて住宅ローン金利が0.2〜0.3%高くなることが一般的です。
3000万円の借り入れ(金利2%)の場合、35年間でトータルの支払額が130万円〜196万円増えることになります。
ですから、優先順位としては最初に通常の団信で申込み、団信の加入が否決された場合にワイド団信で申し込むというふうにした方が良いですね。
住宅ローン「フラット35」を利用する場合は、団信の加入が義務付けられていないので、もし通常の団信に入れなかった場合は生命保険で死亡保険を充実させて加入するようにしましょう。
持病があっても入りやすい生命保険は、
等があります。
住宅ローンの補償に使える内容にするには担当者との打ち合わせが必要となりますので、よく相談するようにしてくださいね。
2.住宅ローン審査に通るための対策は?
住宅ローン審査に通るための対策としては、
- クレジットカード返済の滞納をしない
- 税金や国民健康保険料の滞納をしない(フラット35の場合)
- ヤフオク等の基本料金の滞納をしない
があげられます。
しかし、住宅ローンに通らない理由は住宅ローン申込者の信用情報だけではないケースもありました。
申込者が大学に入る際に、奨学金を利用されていてまだ返済途中である場合にフラット35の住宅ローン審査が通らなかったことがあるんです。
これは申込者のお父さんが奨学金を返済中であるために否決になったケースです。
このように、本人ではどうしようもないような場合もあるんです。
そんな時の対策としては、
- 配偶者単独名義で住宅ローンを申請する
- 配偶者の親族を申込者とする
などがあります。
しかし、実際の返済者と名義人が違う場合に贈与とみなされる可能性があるなど、問題が生じることが多いです。
万が一奨学金が原因で住宅ローンが通らなかった場合は、別の金融機関の、フラット35ではない住宅ローンを検討してみましょう。
一般的に不動産業者や住宅会社は、お客さんの住宅ローンが通らなかった場合は、他の金融機関で審査をするのを待ってくれます。
手をつくしてもダメだった場合は、違約金等は発生せず、契約は白紙撤回となります。
[ad2]
住宅ローンの流れや家づくりの早い段階で行う資金計画については以下の記事が参考になります。
目次 ~この記事に書かれていること~
まだ家を建てるのに時間がある場合、毎月のクレジットカード返済や国民健康保険料など、お金に関係する基本的な部分に気をつけて生活すると良いです。
家を建てたいと思ったら、まずは自身や配偶者の信用情報を確認し、滞納などが見つかった際には家づくりの計画を滞納があったときから5年経過後に設定するようにしましょう。
3年前に滞納があったという場合は2年後以降ということになりますね。
2年は家づくりの準備をしているとすぐ経ってしまいます。
住宅ローンにすぐに通らなかったとしても絶望することなく、時期をずらして対応すれば大丈夫なので諦めないようにしましょう。
この記事が参考になれば嬉しいです。