家を建てる時にすること

理想の間取りを作成できるフリーソフトといえば

注文住宅を建てる過程で最も楽しいのが間取りを考えることでしょう。
どんな部屋をつくり、何をどこに配置するのか考えるのはとても夢の広がる時間です。

しかし間取りを考えるのは楽しい時間であると当時に、悩む時間でもあります。
間取りは家の快適さを左右する重要な要素。手書きの図面を前に唸った人も多いのではないでしょうか。

間取り作成フリーソフトがおすすめ

破綻のない間取りを考えるためには、ものさしや方眼紙を使って広さに気をつけなくてはなりません。
しかし、いちいち長さを図るのも面倒ですし、部屋の大きさや場所を変更するのも紙と鉛筆では手間がかかります。

プロが間取りをつくる際に使うのは数百万円もするソフトですが、素人が使うには高価すぎるうえにオーバースペックです。現実的ではありません。

そのかわり、世の中には家を建てようとしている一般人向けの間取り作成ソフトが存在します。
有料のものもありますが、中には無料のものもあり、気軽にパソコンで間取り作成ができるようになっています。
中には平面だけでなく、立体的に間取りを眺めたり、壁紙の色を変えたりなど、紙と鉛筆だけではできないような機能をもったものもあります。

フリーソフトを使った間取り作成はただ楽しいだけではありません。
プロのつくったものには到底及びませんが、本人の希望を元につくられた間取りはこれから実際に間取りを考えていくうえでの叩き台になります。
間取りを考える過程で家族の意見を取り入れれば、それぞれがどんな要望を持っているか整理することにもつながります。

今回は、数あるフリーソフトの中から、特におすすめの7つを紹介します。
動作環境や必要スペック、操作感はそれぞれ違います。いくつかダウンロードし、その中から自分に一番合いそうなものを使ってみてください。
注文住宅の間取り打ち合わせの画像

Excel DE 間取り図

Excelで間取り図をつくる一風変わったフリーソフトです。

Excelにあるマクロという機能を使用するもので、Excelのコマンドボタンから間取り図が作成できるようになります。マクロさえ有効にすれば、特に新しいソフトをインストールする必要もなく、すぐに間取りを作成できます。
普段からExcelを使い慣れている人ならばスムーズに操作できます。

間取りによく使う図形を登録し、繰り返し使いやすくしたり、完成した図面を画像として保存したりすることもできますが、専用のソフトと比べると機能は少なめです。

イエスマイハウス2010

有名な間取り設計ソフトの一つで、有料版と一部の機能が制限された無料版があります。

イエスマイハウスの特徴は次の3つ。

・グリッドによるわかりやすい操作
・ライティング機能
・風水診断

グリッドによるわかりやすい操作

イエスマイハウスでは方眼紙のうえにレイアウトするような感覚で部屋を描くことができます。
思い通りの場所に部屋が設置しやすく、操作もわかりやすいです。部屋だけでなく。家具を置いたり、内装や外装の見た目を変えたりすることも可能です。

ライティング

照明の程度は図面上ではわかりにくいもの。思ったより部屋が暗かった、必要なところに光が届かず、不要なところばかり照らされている、などは照明に関するよくある失敗です。
イエスマイハウスでは、照明がどんなふうに照らすのかのシミュレーションができ、実際の空間をイメージしやすいようになっています。

風水診断

間取りを送信すると風水診断ができるという珍しいサービスです。
特に占いを信じているというわけでなくても、新築の家の風水は少し気になるという人も多いのではないでしょうか。

●動作環境
OS:Windows7/Vista/XP

イエスマイハウスには無償版のイエスマイハウス2010の他に、イエスマイハウス2010有償版(ダウンロード8,424円、パッケージ13,824円)、イエスマイハウスPro3(パッケージ版42,984円)があります。

間取りPlanner Plus 2

少し古いフリーソフトですが、シンプルな見た目でわかりやすい間取り作成ソフトです。

●動作環境
OS:WindowsXP/Me/2000/98

せっけい倶楽部

間取り作成フリーソフトの中でも最も有名なのがこの「せっけい倶楽部」です。
せっけい倶楽部の特徴は主に次の3点。

・カンタン操作で気軽に設計
・手厚いサポート
・豊富な間取りサンプル

カンタン操作で気軽に設計

敷地の面積を決めたら、部屋や柱などを設置していくように間取りをつくっていきます。操作は簡単で、パソコンがあまり得意でない人でも安心してすすめられます。

部屋の大きさだけでなく、内装や外装を変えることもできます。素材の種類は外装材が1500種類ほど、内装が2000種類ほどもあります。レイアウトだけでなく自分好みの見た目にすることも可能です。

作成した間取りは3Dで見ることができ、鳥瞰図ではマウスのドラッグで視点を回転させることができます。平面よりもより完成形を想像しやすいです。

手厚いサポート

フリーソフトはある程度パソコンスキルがある人向けものもが多いのですが、せっけい倶楽部ではフリーソフトには珍しくサポートが充実しています。
オンラインマニュアルが非常に良くできており、マニュアルを見ながら進めれば迷うことはありません。
さらに専用の問い合わせフォームもある充実っぷりで、使い方がわからず困ることはまずないでしょう。

有名フリーソフトだけあって紹介・解説も多く、検索すれば多くのヒントを得られるのも魅力です。

豊富な間取りサンプル

せっけい倶楽部では一般の人が作成した間取りサンプルを配布しており、そこから自分好みにカスタマイズすることも可能です。

ゼロから考えるのは難しいという人でも安心です。

●動作環境

OS:Microsoft Windows10、Microsoft Windows8/pro、Microsoft Windows7 (Ver8.0より対応)、Microsoft Windows Vista/SP1 (Ver6.03より対応)、Microsoft Windows XP Home/Professional/SP2/SP3
(Windows 7以外のOSは32bit日本語版のみで64bit版は未対応。Windows 7,8,10は、32bit版と64bit版に対応。64bitOS上では、32bitアプリケーションとして動作)
CPU: Pentium4以上
ハードディスク:2GB以上の空き容量
メモリ:最低 256MB以上、512MB以上推奨
解像度:1024×768以上
グラフィック: OpenGL対応のグラフィックボードもしくはDirectX9.0cに対応したグラフィックボード

あまりスペックは必要なく、低スペックのパソコンでも動作します。

e-house版せっけい倶楽部

e-houseという住まいの情報サイトで配布しているフリーソフトです。
基本的にはせっけい倶楽部と同じです。

e-house版せっけい倶楽部はせっけい倶楽部と違い、ダウンロード時に個人情報を入力する必要がないため、e-house版を選ぶ人が多いです。

●動作環境

OS:Windows10、Windows8、Windows7、WindowsVISTA
CPU:Pentium4以上
ハードディスク:2GB以上の空き容量
メモリ:最低 256MB以上、512MB以上推奨
解像度:1024×768以上
グラフィック:OpenGL対応のグラフィックボードもしくはDirectX9.0cに対応したグラフィックボード

e-house版せっけい倶楽部には、素材が全て入っているフル構成版と、素材が割愛された最小構成版があります。

SweetHome3D

ダウンロード版の他、ブラウザ上でも動作する設計ソフトです。
Windowsだけでなく、Macでも動作する数少ない間取り作成フリーソフトです。
2Dで作成しながら3Dでプレビューすることができ、完成形をチェックしながら作成できるのが魅力です。

グラフィックも綺麗で、家具の種類も豊富です。インテリアの素材も多いです。

ただし海外のソフトになるため、マニュアルは英語です。家の内装やつくりも日本のものとは少し違うため、和風建築や畳の部屋をつくりたい場合にはあまり向きません。

間取りくん

こちらはWordで間取りをつくれるようになるフリーソフトです。
案内に従ってインストールしたら、柱や部屋などを選択肢、レイアウトしていくだけのカンタン操作です。
機能はとてもシンプルですが、使い慣れた操作で間取りが作成できます。

●動作環境
OS:Windows 98、Windows Me、Windows NT Workstation 4.0(Service Pack 6a)、Windows 2000 Professional、またはWindows XP
CPU:256MB以上、512MB推奨
ハードディスク:300MB以上の空き容量

有料間取り作成ソフトは高機能

無料の間取り作成ソフトの中にも優れたものはありますが、やはり機能が充実しているのは有料のもの。
グラフィックや見た目の豊富さ、サポートなどもやはり有料のもののほうが良いです。
すでに紹介したものの有償版を購入するのも良いですし、他にもよい間取り作成ソフトが販売されています。

3Dマイホームデザイナー

有料のものの中では定番の間取り作成ソフトです。
プロ版は建築家が提案などにも使用するほど高機能で、リッチなグラフィックです。

間取りっど

プロ版は2万円ほどしますが、通常版は4000円ほどと安価なのが魅力です。

自分でつくる間取りはあくまでも叩き台

間取りを考えるのは楽しいけれど難しいものでもあります。
そんな間取り作成をサポートするのが間取り作成ソフトです。無料のものもありますが、機能が充実しているのは有料のものです。

まずは無料のものをいくつか試してみて、もっといろいろ間取りをつくってみたい、自分であれこれ考えたいと感じたら、有料のものを買ってみるのがおすすめです。

しかし、いくら高級なソフトを使用しても、素人がつくった間取りはやはり素人考えでしかありません。
結局はプロに間取りをつくってもらうのが一番です。素人ではわからない問題点や、思いもよらないアイデイアに出会える可能性があります。

プロに設計を頼むとなるとお金がかかるのが一般的ですが、基本的なプラン作成は無料で受け付けているハウスメーカーがほとんどです。気になるハウスメーカーをいくつかピックアップし、それぞれにプランを作成してもらったり、見積もりをつくってもらったりするのが一番はやくて質が良いです。






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