「マイホームが欲しい」と思っても、まず何をすれば良いか知っている人は多くありません。
食べ物を買うならスーパーマーケットやコンビニに行き、洋服を買うなら服屋かネットショップを探せばよいのですが、家を建てたい場合はどうしたら良いのでしょうか?
家が欲しいとなんとなく思っているだけでは、マイホームは手に入れられません。
今回は、マイホームを建てるための最初の一歩について考えていきます。
情報収集が第一
家を買うのは人生の一大イベントです。おそらく、生涯で最も高い買い物になるはずです。
自動車なども高価な買い物ですが、古くなれば買い換えるのが普通。
一方、住宅の購入は一度きりのものになります。そう簡単に買い換えできるものではありません。
一度のチャンスである以上、失敗はできません。後悔しないためには、慎重にならざるを得ません。
一度住宅ローンを組んだら、その後何十年もの間返済を続けることになります。
納得できない家の代金を払い続けるのは辛いものです。
返済金額の設定を誤れば、日常生活も圧迫されることになります。
どんなに気に入らない家でも、我慢して住み続けるしかありません。
家づくりの失敗は、人生の大きな失敗になります。納得できる家づくりが必要です。
そのためには入念な下準備と情報収集がかかせません。
情報収集を集める手段は多種多様です。
本や雑誌、インターネットから集めるのも良いですし、家を建てた知人の体験談も貴重な情報です。ハウスメーカーや工務店も重要な情報源です。
ライフプランを考える
マイホームと切っても切れない関係にあるのがライフプランです。
ほとんどの人が家を買うのにローンを組みます。
同じ金額を数十年間払い続けるのですから、将来に渡って返済できるかどうかよく考えなくてはなりません。
今は返済に問題がなくても、将来必要となる費用によっては収入が不足してしまうかもしれません。
無理のない返済計画のためには、ライフプランについて考える必要があります。
収入は今よりのどのぐらい増えそうか、いつまで収入があるのか、共働きを続けるのか、片働きになるのか家族でよく話し合いましょう。
将来的に必要になる教育費や、車の買い替え時期も大切です。旅行や趣味、習い事に使いたいお金や頻度などもある程度決めておくと安心です。
お金について考える
資金についても最初に決めておく必要があります。
予算によって、どんな家を買うかが大きく変わるためです。
住宅ローンの金額は月の返済額をベースに決めるのがおすすめです。
総予算は日常で扱う金額とは離れているため、今ひとつ実感が湧きにくいです。
毎月何万円返すかと考えたほうが、具体的にイメージしやすくなります。
自己資金をいくら準備するのかも考えましょう。
最近ではフルローンで家を買う人もいますが、やはりある程度の頭金はあったほうが安心です。
住宅購入費に対して頭金の割合が少ないと金利が高くなることがありますし、リスクも上がります。
資金計画については、自分だけで考えるのは大変です。ファイナンシャルプランナーと相談しつつ考えていくのが良いでしょう。
土地の有無も重要なポイント
当たり前ですが、家を建てるためには土地が必要です。
土地を持っていない人は土地探しもしなければなりません。
まずは希望地域のチラシや広告を見て、大体の価格をチェックしてみましょう。
ただし、いくら良さそうなお買得物件を見つけても慌てて買うのはおすすめしません。
土地の形状や状況によっては、建てられる家に制限がある場合があります。
気に入ったハウスメーカーを後から見つけても、土地との相性が悪く諦めることになるかもしれません。
さらに、土地をローンで買う場合、土地購入と建物の代金支払いの時期が離れていると面倒です。
まずは土地に関する情報収集だけにとどめ、具体的な土地探しはハウスメーカーや工務店と一緒に行うのがおすすめです。
理想の家をイメージする
どんな家にするか想像してみるのも大切です。
理想の生活をするためにどんなものが必要か考え、要望をリストアップしていきましょう。
気になった雑誌の写真や図面をスクラップしたり、住宅展示場でモデルハウスを見学したりするのも良いでしょう。
モデルハウスは豪華すぎる仕様のため、あまり参考にならないという人もいますが、実物大の本物を客員できるのは貴重な機会です。
要望を全部叶えるのは予算上難しいですが、まずはどんどん書き出してみることが大切です。
その後優先順位をつけたり、ハウスメーカーや工務店相談して安く実現する方法はないか探ったりすれば良いのです。
プロに相談してみることで、思いもよらない方法で要望を実現できるかもしれません。
後悔のない家づくりのためにするべきこと
マイホームが欲しいと思った時に最初に考えるべきなのは「ライフプラン」「資金計画」「どんな家にしたいか」という3つです。
これらについて考えていけば、家づくりの成功に必要な情報収集についても、どのような情報が必要可自然に分かるようになります。
家を買うというのは人生において非常に大きなイベントです。焦らず慎重に進めていきましょう。