引っ越しすると、どこから聞きつけたかやってくるのがNHKの受信料徴収員。
NHKを見ていないのに無理やり受信料を払わされるのは納得できないという人も多いはずです。
今回は、契約を上手に断る方法と、うっかり契約してしまった時の対策を解決します。
受信料を支払う義務があるのはどんな時?
NHKの受信料は法律で「テレビを見る目的でテレビ機器(ワンセグ含む)を所持している場合に支払い義務が発生する」と決まっています。
NHKを見ているかどうかではなく、受信機器の有無で決まっています。
つまり、テレビを持っていてもゲームやBD専用にしており、アンテナに繋いでいなければ支払う必要はありません。
TV番組を見ていたら必ず受信料は支払わなければならない?
法律上は、テレビを見られる環境があれば受信料を払わなくてはならないというルールになっています。
ただし、NHKにはテレビ環境があるかどうかを確認するすべはありません。
NHKを見ていたり、受信環境が整っていたりする人でも嘘をついて受信料を払おうとしない人も多いです。
そのため、徴収員も「テレビを見ていない」「持っていない」という言葉を信用しません。なんとか契約するように粘り強く説得し続けます。
参考動画1:NHKさいたま放送局の久松集金人の悪質な戸別訪問にご注意ください。
参考動画2:ウソつきNHKが来たので追い返してみた
参考動画3:NHK集金人が2人でやってきた
参考記事:NHKの受信料を払わずに済む方法はあるか 解約できれば80年で200万円節約
訴えられる心配は?
NHKの徴収員を追い返す時に一番心配なのは、受信料の支払いを断ることで訴えられる心配がないかどうかです。
結論から言えば、訴えられたり裁判になったりすることはまずありません。
過去には、受信料の滞納者に対して「受信者の許諾なしでも契約が成立」すると東京地裁で判決が下り、滞納分の支払いを求められたという事例もあります。
しかしこのケースでは、被告となった男性がBSのテロップを消すようにNHKに申請したのがきっかけです。NHKをしっかり見ていた上に自分から連絡したのですから、この判決はやむを得ないものでしょう。
自分からNHKに連絡を入れない限り、訴えられることはまずありません。NHKを見ていないのならなおさらです。
NHKの上手な断り方は?
徴収員はなぜやってくる?
NHKに連絡もしていなければ住民票も移していないのにNHKの徴収員はやってきます。どこから個人情報を得ているのかと不思議に思う人も多いでしょう。
NHKの徴収員は転居してきた人がいると分かればしらみつぶしにやってきます。転居の情報は、不動産業者や引越し業者、郵便などから得ています。
特に一人暮らしを始めたばかりの大学生などは丸め込みやすく、絶好のターゲットです。
断る時のポイントは?
徴収員の給与は歩合制です。契約がもらえなければ収入がないため、なんとしてでも契約に持ち込もうと必死です。
しかし逆に、契約に至るまで時間がかかりそう、割に合わなそうと分かればその徴収員は二度と来なくなります。
また、会話は最小限にとどめましょう。
相手は揚げ足を取ったり丸め込んだりすることの達人です。無駄な会話に時間を取られることのないように、最小限の会話できっぱりと断るようにしましょう。
ドアは開けない
対応する時はできるだけドアを開けず、インターホン越しに対応するようにしましょう。顔が見えないほうがはっきりと断りやすくなります。
断る際は「今は忙しいから後にして」だけでOKです。
このように返答すると「また明日来ます」や「いつなら都合がいいですか?」と言われるかもしれません。その場合は「明日も忙しいから難しい」や「忙しくて予定が分からず、しばらくは都合がつかない」と返しましょう。
このように返されると、徴収員はいつ訪れても契約が取れそうもないということが分かります。
ドアを開けてしまったら
うっかりドアを開けてしまったり、家の前で出会ってしまったりした時はどうしたら良いのでしょうか?
明らかに暇そうなのに「忙しい」と断るのは難しそうです。
運悪く徴収員と対面した場合におすすめの方法は、契約内容に関する書類をもらって一旦帰ってもらうという方法です。
NHKの契約にかかわらず、訪問や電話で突然やってきた人と契約するのは絶対にNGです。たとえ自分が乗り気でも資料をもらって一旦帰ってもらい、落ち着いて内容を確認した上で契約するのが基本です。
渡せる資料がないと言われたら、後でポストに入れに来るよう伝えればOKです。間違ってもその場で契約してはいけません。
また、資料をもらったあともまた徴収員が来るようなら、資料を読んだ後に自分のタイミングで契約するから帰ってほしいと伝えましょう。これでもう徴収員が来ることはなくなります。
NGな断り方
「テレビがない」「見ていない」という断り方はやめましょう。
テレビがなくてもワンセグがあれば受信契約の義務がありますし、見ていなくでも受信機器があれば受信料を払う理由があります。受信料を払わない理由にならないだけでなく、徴収員の長々とした説明を聞く羽目にもなってしまいます。
無駄な時間を取られないような断り方を心がけましょう。
上がり込もうとする徴収員には注意
中には「テレビがない」と話すと家に上がって確かめようとしてくる徴収員もいます。
しかし、一の家に上がり込むまでの権利は当然ありませんし、不法侵入です。きっぱり断りましょう。
どうしても無理に上がり込もうとする場合や、相手の人が怖いと感じ場合や大家や警察に連絡するのも一つの手段です。
NHKの契約は解除できる
うっかり契約してしまった場合でも、後から受信契約を解除することができます。
受信料の支払い義務があるのは受信環境がある場合だけ、テレビが壊れたら支払う必要はありません。指定の届け出をすることで契約解除できます。
突然の訪問にも冷静に対処することが重要
急に徴収員がやってきて思わず契約してしまう人の多いNHKですが、基本的に急にやってきた人に丸め込まれて契約を交わしてしまうのはNGです。
しかし、一人暮らしを始めたばかりの若者を狙うのはNHKだけではありません。新聞や怪しいセールス、宗教などもやってきます。宅配業者を名乗る不審者もすくなくありません。
基本的にはドアを開けないでインターホン越しに対処しましょう。そして、万が一ドアを開けてしまった場合も、相手の話は聞かずに、資料だけもらって帰すようにしましょう。話を聞いたり下手に追い返そうとして会話をしたりすると、相手に丸め込まれてしまいやすくなります。
NHKの場合は、うっかり契約してしまっても正規の手続きで解約することができるので、押し負けて契約したしまった場合でも解消できます。