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吹き抜けリビングはデメリットだらけ!注文住宅を建てるときの注意点

注文住宅の楽しみはなんと言っても間取りを考えること。
特に家族の集まるリビングはこだわって設計するという家庭が多いです。

リビンクの間取りでも人気が高いのが吹き抜けです。
天井の高い空間は開放感があり、高所に取り付けた窓によって日光をふんだんに取り入れることができるようになります。
個室のある2階と1階をつなぐ空間としてもリビングの吹き抜けは優秀で、家族のつながりを感じることのできる住まいをつくることが可能になります。

しかし、高い人気の一方で、吹き抜けのあるリビングには後悔の声も非常に多いです。

一体リビングの吹き抜けにはどんな罠があるのでしょうか? また、失敗しない吹き抜けの作り方はどのようなものなのでしょうか?

デメリット1 空調の効きが悪い

吹き抜けをつくる上で最も注意すべきポイントは空調です。
ただでさえリビングは他の部屋より広く空調が効きにくくい空間です。リビングを吹き抜けにした場合空間がさらに広がるため、より一層空調効率が悪くなります。

暖かい空気は上に移動し、冷たい空気は下に溜まる性質があるため、夏場は良いのですが、冬場が問題です。一軒家はマンションやアパートと比べて底冷えしやすく、床が冷たくなりやすいため、吹き抜けをつくる場合はより暖房に注意しなければなりません。

デメリット2 耐震性

注文住宅を建てる際、耐震性を重視している人も多いでしょう。地震大国の日本でマイホームを持つなら、地震への備えはかかせません。

吹き抜けなどの広い空間をつくる場合、柱や壁が減ってしまう分、空間周辺の強度はどうしても下がってしまいます。そのため、吹き抜け周辺は地震や風などに備えて他の部分よりも丈夫につくります。

十分な強化を行えば耐震性は確保されるため、吹き抜けをつくるだけで地震に弱い住宅になってしまうことはありません。ただし、構造の補強を行えばそれだけ費用も余計にかかります。

デメリット3 照明の交換が大変

吹き抜けの天井に照明を設置すると、電球の交換が大変です。

デザインばかりを重視して交換時のことを考えていなかったばかりに、電球が切れて初めてその不便さに気がついたというのはよくある話です。

高所の電球を脚立やはしごで交換するには危険が伴います。専用の道具を用意したり、業者に交換を依頼したりする必要があります。

デメリット4 掃除が大変

吹き抜けの高い天井は見た目がよく見えますが、掃除するのは大変です。

吹き抜けには採光・採風のために窓が設置されることが多いです。
しかし吹き抜けの窓は床から5m以上の高所になることもあり、普通に窓と同じように拭くのは大変です。長い柄のある専用の道具を用意すれば掃除できますが、簡単な拭き掃除以外は業者に頼まなければメンテナンスできません。

壁の汚れやすさも問題です。
明るく広いリビンクの壁は汚れが目立ちやすいです。天井付近に溜まったホコリやすすの掃除には長い専用モップが必要になります。
また、窓から注ぐ日光は部屋を明るくする効果もありますが、それと同時に紫外線によって壁紙を痛めます。傷んだ壁紙は汚れやすくなったり、剥がれてしまったりしやすくなります。
手の届く高さであれば自分で張り替えることもできますが、高所の壁紙を素人が交換するのは危険です。

吹き抜けのあるリビングで失敗しないために

●断熱性・気密性の高い住宅で冷暖房効率を底上げ
まず高断熱高気密住宅を扱っているハウスメーカーを選びましょう。他にも吹き抜けの冷暖房効率を上昇させる方法はいくつかありますが、外気温の影響を受けやすくてはどんな対策も無意味です。
空調機器には広い空間に対応した高機能なものを選択し、夏場は下の空気をかき混ぜるサーキュレーターを使用、冬場は天井付近の空気を撹拌するファンを使いましょう。
底冷えの対策には床暖房やカーペットなどが有効です。

●メンテナンスの楽な照明で電球の交換を楽に
吹き抜けの天井に照明を取り付ける場合は、メンテナンスや交換の頻度が低いものを選択しましょう。LEDなどの高寿命な電球を使用すれば交換の手間も少なく、業者に交換を依頼する場合も費用を節約できます。
天井に電球をつけず、壁に間接照明を設置するのも一つの選択肢です。

●汚れや紫外線に強い素材で掃除を楽にする
窓や壁の汚れには専用の道具を使うのも良いですが、設計時にメンテナンスの手間が少ない素材を使用することも大切です。
汚れに強い壁紙を使えば掃除の頻度が減るだけでなく、汚れを落とすのも楽になります。

また、壁の高い位置に強い日光が当たらないように窓の位置を工夫するのも良いでしょう。

吹き抜けの特徴を理解することが大切

吹き抜けのあるリビングに憧れる人は多いのですが、デメリットをよく知らないままつくってしまい、後悔してしまうケースは跡を絶ちません。
大切なリビングづくりで失敗しないためには、吹き抜けにどんなデメリットがあり、どんな対策が必要かをしっかり理解しておく必要があります。






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