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家が冬に寒い原因と対策は?窓や廊下・吹き抜けを断熱リフォームできる?

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家が寒くて風を引いた女性の画像
冬は家の中も寒いですよね。

寒くない家もあるんですが、どこが違うんでしょうか?

今の家を寒くなくす方法は?

今回は冬に家が寒い原因とその対策を紹介します。

後半では窓や廊下、吹き抜けの断熱リフォーム方法にも触れています。

1.家が冬に寒い原因は?

家が冬に寒い原因は、以下の3つが考えられます。

①壁の断熱がきちんとされていない
②窓の断熱性が低い
③吹き抜けがある

①壁の断熱がきちんとされていない

断熱がきちんとされていない家の画像

壁の断熱がきちんとされていないことが冬の寒さの原因となります。

家の壁の中には断熱材が入っていますが、断熱材は、種類によって断熱性能や耐久性が違うんです。

古い家の場合、経年劣化によって断熱材が機能していない可能性があるんですよ。

特にグラスウール断熱材は湿気を吸収しやすく、冬場に湿ってしまって重くなり、壁内で外れて下に落ちてしまうことがあるんです。

最近は家の性能を数値で表示する制度等があることから、断熱に関しては住宅会社がそれぞれ工夫をして性能の良い家を建てているため耐久性の低いグラスウールはほとんど使われなくなっています。

これから家を建てる場合は、住宅会社に断熱性についてどんな工夫をしているかを聞いてみるようにしましょう。

ハウスメーカーの断熱材については比較記事があるので参考にしてみてください。

 

②窓の断熱性が低い

断熱性が低く結露した窓の画像

窓の断熱性の低さも冬に家が寒くなる原因です。

古い家の場合、窓のガラスが1枚のサッシ(シングルガラスサッシ)であることが多いです。

2005年以降に建てられた家であれば、ほとんどの家の窓がペアガラスサッシ担っています。

ペアガラスサッシとは、ガラスが2枚あり、間に中空層がある窓のことです。

シングルガラスサッシと比べて断熱性能が約2倍になると言われています。

窓の断熱性能は「熱貫流率」とうい数値で表され、シングルガラスサッシは概ね6W(㎡K)という数値です。

ペアガラスサッシは約3W(㎡K)くらいですね。

ペアガラスサッシが登場した当初、中空層の厚さは6mmが一般的でした。

中空層はある程度の厚さまでは断熱性が飛躍的に向上します。

技術が進むにつれて、中空層がだんだん厚くなっていきました。

現在は12mmが一般的ですね。

窓の性能はガラスだけでなく、サッシ部分の材質・構造によっても大きく変わります。

一般的なのはアルミサッシですね。

最近は外側がアルミで、室内側は樹脂でできた「アルミ・樹脂複合サッシ」が普及しています。

アルミは熱伝導率が高いため、外の温度を伝えやすいんです。

樹脂はアルミの1/1000の熱伝導率であるため、冬場に結露しにくいサッシとして人気があります。

【最強のサッシは?】
今日本のサッシで最も性能が良いのはトリプルガラス樹脂サッシです。
トリプルガラス樹脂サッシは主に

  • エルスターX(LIXIL)
  • APW430(YKK AP)
  • が使われており、熱貫流率は、
    APW430=0.90W(㎡K)
    エルスターX=0.79W(㎡K)
    となっています。
    中空層の厚さはAPW430の方が厚いですが、封入されているガスの種類が違うのでエルスターXの方が性能が高いんです。
    エルスターXが今の日本の中で最強のサッシですね。
    ↓エルスターXの断面
    エルスターXの断面の画像

     

    ③吹き抜けがある

    家が寒くなる原因・吹き抜けの画像

    吹き抜けがあると冬寒いですね。

    理由は、空気の重さが温度によって変わるというところにあります。

    暖かい空気は冷たい空気よりも軽いため、部屋の上の方に溜まりがちです。

    反対に冷たい空気は部屋の床付近にとどまるんですよね。

    吹き抜けがあると、暖房によって暖められた暖かい空気が上昇し、部屋の上部にあるまだ温まっていない空気を下に押し下げることから、下降気流が発生します。

    それをコールドドラフトと呼びます。

    このコールドドラフトが部屋の寒さに影響するわけです。

    詳細は以下の記事をが参考になります。

     

    2.家が冬に寒い場合の対策は?

    家が冬に寒い場合には、以下の対策が有効です。

    ①スチロールの板で窓を覆う
    ②既存の窓の内側にもう一つ窓をつける
    ③カーペットや絨毯を敷く
    ④床下換気口を塞ぐ
    ⑤24時間換気を止める
    ⑥暖房を使う
    ⑦スリッパや暖かい服を着る

    ①スチロールの板で窓を覆う

    窓をスチロールの板で覆うと、窓からの冷気の侵入を防げます。

    ただ、太陽の光を遮ってしまうため、室内が暗くなってしまうというデメリットがあります。

    そのため、必要な時は取り外せるように取っ手をDIYでつけるなど工夫が必要です。

    窓を覆うスチロールの板に取っ手をつけた画像

    ②既存の窓の内側にもう一つ窓をつける

    内窓のイメージ画像

    上でも紹介しましたが、窓の内側にもう一つ窓(内窓)をつけると断熱性能が上がり、部屋の寒さを防止できます。

    ただし、窓枠の取り付けが必要なため、内窓の設置には業者の施工が必要になるんです。

    業者の手配が面倒だと感じるかもしれませんが、寒さを防ぐ効果は高いですよ。

    室内もほとんど暗くならないし、見た目も変わりません。

    ③カーペットや絨毯を敷く

    カーペットを敷いた温かい部屋の画像

    床にカーペットや絨毯を敷くことも家の寒さをやわらげる効果があります。

    クッション性もよく、床に座って過ごすのも快適になりますね。

    ④床下換気口を塞ぐ

    一戸建ての家の場合、床下換気口を塞ぐことは家の寒さの防止になります。

    家の基礎の外回りにところどころ四角い穴があり、ガラリというスリットの入った金属板がはまっていることが多いです。

    床下換気口の画像

    開閉できる金属板もあるんですが、大抵は開いたままになっています。

    床下換気口を塞いであげると、床下に冷たい空気が入らないため、床からの冷気を軽減することができるんです。

    全周の換気口を塞ぐには床下に潜り、内側から養生テープで塞ぐという方法があります。

    養生テープの画像

    ただ、床下換気口は床下の湿気を外に出す機能があるため、湿気がこもりがちとなる温暖な時期には開けておく方がいいです。

    しかし、最近の家は基礎がベタ基礎であることが多く、湿気が地面から床下に入りにくい構造になっていますから、床下の状況を時々点検口から確認して湿っているようなら塞いだテープを取り外せばOKです。

    ⑤24時間換気扇を止める

    24時間換気扇のスイッチの画像

    24時間換気扇を止めると家の寒さを軽減できます。

    家には24時間常時つけておく換気扇があります。

    これは建築基準法で定められた計画換気のためです。

    しかし、冬場に換気していると常に冷たい空気が室内に入り込んでいることになり、暖房効率が悪いですよね。

    建築した住宅会社からは24時間つけておくよう指示がありますが、冬場は止めていてもOKです。

    時々窓を開けて換気するようにしましょう。

    ⑥暖房を使う

    暖房を使うと家の中を温めることができますよね。

    暖房には以下のものが考えられます。

    1)エアコン
    2)ストーブ(電気・ガス・石油)
    3)床暖房

    1)エアコン

    エアコンにリモコンを向けている画像

    エアコンは冬の暖房の基本ですよね。

    部屋の空気を温めるのに最も効率的な暖房です。

    電源を入れてから数分で部屋が温まることと、電気代が安いというメリットがあります。

    しかし、暖かい空気が部屋の上部に溜まりがちなことと、空気が乾燥してしまうというデメリットがあります。

    2)ストーブ(電気・ガス・石油)

    ストーブのある寒々しい部屋の画像

    ストーブは古くから家の暖房として活躍しています。

    手軽さと値段の安さが魅力ですよね。

    ただ、部屋全体に暖かさが広がりにくいことと、謝って触ってしまった際にヤケドの危険があるデメリットがあります。

    電気代やガス代・灯油代もエアコンの電気代に比べて高いというところもきになるところですね。

    3)床暖房

    床暖房のコントロールパネルの画像

    床暖房は暖房方法としては最も理にかなっています。

    暖かい空気は下から上に動きますから、常に床面が暖かいというのは部屋全体を温めることにもなるんです。

    これから家を新築する場合はぜひ取り入れて欲しいですね。

    後から床暖房を設置するのは少し大掛かりな工事が必要になります。

    床暖房には

    • 給湯式
    • 電気シート式

    があり、給湯式は床暖房をつける範囲にお湯が通るための配管を設置する必要があるため、既存の床を撤去してからの工事になるので数日間は部屋が使えません。

    電気シート方式は既存の床の上に施工して、新たな専用フローリング材を上から貼るため比較的簡単に工事できます。

    多くの場合、1日で工事完了しますんで、リフォームの場合は電気シート式がおすすめですね。

     

    ⑦スリッパや暖かい服を着る

    スリッパを履いたり、暖かい服を着ると寒さを防げますね。

    しかし、部屋の温度を上げることにはなリません。

    上で紹介した方法と組み合わせて工夫してみてください。

    3.家が冬に寒い場合の断熱リフォーム

    断熱リフォームをすると家の断熱性を高めて寒さを軽減できます。

    改善したい部分部分によってリフォームの仕方が違います。

    ①窓の断熱リフォーム

    上で紹介した通り、家の窓を断熱すると寒さを防ぐことができます。

    窓の断熱リフォームの方法は以下のものがあります。

    1)内窓を取り付ける
    2)シングルサッシをペアガラスサッシまたはトリプルガラスサッシに取り替える

    1)内窓を取り付ける

    内窓を取り付けた画像

    内窓は比較的お手軽な断熱リフォーム方法です。

    壁や床をはがすことなく施工できるので、短時間でリフォーム可能ですよ。

    2)シングルガラスサッシをペアガラスサッシまたはトリプルガラスサッシに取り替える

    APW430の断面の画像

    既存のシングルガラスサッシをペアガラスサッシやトリプルガラスサッシに取り替えることもできます。

    ただし、窓の取り替えは簡単ではありません。

    今ある窓を取り外すには家の内外の壁を一部撤去する必要があるんです。

    さらに、家の構造によっては構造材を加工しなければ取り付けることができない場合もあるので、リフォーム会社や工務店に夜事前調査が必須ですね。

    • 外壁・内壁の撤去
    • サッシ・ガラスの取り付け
    • 外壁の復旧
    • 内壁の復旧
    • 壁紙の復旧

    以上で少なくとも2日はかかると考えておいた方がいいです。

    詳しくは依頼するリフォーム会社や工務店に相談してみてください。

    ②廊下の断熱リフォーム

    廊下を断熱リフォームする方法は、床板の増し貼りになります。

    今ある床の上に、もう一つ床板を貼るんです。

    単に増し貼りをするだけでも効果的ですが、リフォーム用の床板には断熱材が仕込んであるものがあります。

    板の中に断熱材を仕込んだフローリングの画像

    より暖かさを感じると思いますよ。

    ③吹き抜けの断熱リフォーム

    住宅のリビングの吹き抜けの画像

    吹き抜けがあると冬に家が寒くなるケースが多いです。

    吹き抜けの断熱リフォームの方法は以下の方法があります。

    1)天井にシーリングファンを取り付ける
    2)床暖房をつける

    1)天井にシーリングファンを取り付ける

    シーリングファンの画像

    シーリングファンを吹き抜けの天井につけることで寒さを軽減できます。

    天井から緩やかな風を下に向けて送ることで、空気を循環させて暖気が上部に溜まるのを防ぐんですね。

    部屋全体が万遍なく暖かくなって快適になります。

    2)床暖房をつける

    上でも紹介したように、床暖房は床面から上に向かって暖気が常時出ているので非常に快適です。

    シーリングファンと組み合わせるとより効果的ですね。
     

    番外編としては、吹き抜け部分に二階の床を使いして部屋にするという方法もありますが、吹き抜けではなくなってしまうので今回は省略します(^^)
     


     
    ヨシヒロ
    以上、今回は家が冬に寒い原因と対策、断熱リフォーム方法を紹介しました。

    家に吹き抜けがあると新築でも冬に寒いと言われています。

    最近は吹き抜け上部にはシーリングファンを取り付けられることが多いですが、もったいないことに回していないという人が多いんですよ。

    シーリングファンは緩やかに回るので、夏の扇風機としては使えません(^^)

    そのためにただの飾りだと思われがちなんです。

    意外と冬場の寒さ対策に有効なので、使ってみてくださいね。

    この記事を愛着のある家をより快適にする方法として、さらにはこれから家を建てる際の参考としていただければと思います。






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